研究課題
H19年度は、既存光学ポリマー群において屈折率(n)とアッベ数(ν)の間にトレードオフの相関が存在し、それを超えることが困難であった理由を、光学ポリマー基本構造群に密度汎関数法(DFT)計算を系統的に適用することで解明した.次いで、高いnと高いνを同時に有し、上記の相関を超える可能性のある基本骨格を探索した結果、複数の硫黄原子を橋渡し(ブリッジ)構造として含む脂環構造(シクロヘキサンやノルボルナン骨格)が有望であることを明らかにし、それらの合成可能性と光学ポリマーに導入した際の構造や物性の妥当性について予測した.また、可視域での屈折率分散を高精度に評価するため、プリズムカプラー法に基づく可視短波長域での精密光学測定系を新たに構築するとともに、DFT計算により高いnと高いνが予測された基本骨格を有する化合物の合成を行った.
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