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2007 年度 実績報告書

液中プラズマを利用した水素及びニューカーボンの同時製造に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19656023
研究機関愛媛大学

研究代表者

山下 浩  愛媛大学, 理工学研究科, 准教授 (00182501)

キーワード液中プラズマ / 水素 / カーボンナノチューブ / マイクロ波
研究概要

金属酸化物担持ゼオライト触媒を用い、ベンゼン中でプラズマを発生させることにより、カーボンナノチューブ(CNT)と水素の同時製造に成功した。2.45GHzのマイクロ波を200W投入し、100hPaにおいて有機溶媒中でプラズマを発生させることができた。0.5nmの細孔を有するゼオライト粉体に酸化鉄を担持して、カーボンナノチューブ生成触媒として用いた。100mlのベンゼン中にゼオライト触媒を1.0gとフェロセンを0.088g入れ、プラズマを発生させた。生成した黒い粉体をTEM観察したところカーボンナノチューブの生成を確認できた。また、得られた粉体のRamanスペクトルを測定したところ、150〜300nmの位置にラジアルブリッジングモードによる、ピークが観察されたことからも、カーボンナノチューブであることが分かった。プラズマ発生時に同時に生成するガス状成分を、ガスクロマトグラフ法で成分分析した結果、水素ガスが80%の純度で生成していることが判明した。以上のことから、ベンゼン中でプラズマを発生させることにより、水素ラジカルや炭素ラジカルが生成し、それらが再構成される過程で、水素ガスが発生し、共存する触媒によりカーボンナノチューブが生成していったものと考えられる。このことにより、今後はたとえば廃油中でプラズマを発生させることにより、水素ガスやカーボンナノチューブの合成を行い、資源の有効活用を目指していく。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 27.12MHz plasma generation in supercritical carbon dioxide2007

    • 著者名/発表者名
      A.Kawashima, 他6名
    • 雑誌名

      Journal of Applied Physics 101

      ページ: 093303-1-4

    • 査読あり
  • [学会発表] Study of high frequency plasma generation in supercritical carbon dioxide2007

    • 著者名/発表者名
      S.Nomura, 他6名
    • 学会等名
      The 18th International Symposlum on PlasmaChemistry
    • 発表場所
      京都
    • 年月日
      20070800

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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