研究概要 |
本研究では、液中アークプラズマを用いてホウ化マグネシウム・ナノチューブの合成実験を集中して行う。現在、その収率はまだ低く、構造の詳細や超伝導性を確認する量を確保することは困難な状態であり、反応条件と生成物の構造や物性との関係についても未知である。したがって,まずはその超伝導性の評価をするために十分な収量を得るための合成条件を求めるために主に放電時間を変えるなど条件を変化して合成を試みた。生成物の分析は透過電子顕微鏡を用いて行った。 結果として、放電時間が1s程度が良いことがわかった。放電時間が短すぎると生成物の量が少なすぎることになり、また、長すぎると生成物を熱的に破壊してしまうことがわかった。 19年度内ではまだ生成物の超伝導特性を測定するにいたっておらず、合成条件の最適化は20年も継続して行う。
|