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2007 年度 実績報告書

インプリント技術による有機発光材料白色レーザ発振の実現

研究課題

研究課題/領域番号 19656090
研究機関京都工芸繊維大学

研究代表者

尾江 邦重  京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 教授 (20303927)

研究分担者 柳 久雄  奈良先端科学技術大学院大学, 物質創成科学研究科, 教授 (00220179)
山下 兼一  京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 助教 (00346115)
キーワード有機色素 / 有機レーザ / ナノインプリント / 多色レーザ / DFB共振器
研究概要

有機色素ドープポリマーを用いた赤、緑、青の3原色同時レーザ発振による白色発振レーザの作製を目的として研究を行った。有機レーザの特徴としてファブリ・ペロー共振器の作製が困難なので,共振器構造としてDFB共振器を採用し,それを簡単に作製する手法として光ナノインプリントを用いた。色素を分散させたポリマー薄膜に光ナノインプリント法でDFB構造を作製し、そのデバイス表面の電子顕微鏡により観察し,DFB構造が作製されていることを確認した。このデバイスを光励起し,端面からの発光を測定した結果,DFB構造の2次の反射波長636nmにおいて閾値1.0mJ/cm2の軸モード単一発振が得られた。この光ナノインプリント法によるDFB共振器作製にかかる時間は30分程度であり、簡便で有効なプロセス技術であることが確認できた。次に,複数の色を同時に発振するための構造として赤と緑で発振する有機DFBレーザを紫外線硬化樹脂を用いて積層することを考え,積層構造における使用材料を検討,多色有機DFBレーザを作製し,光励起したデバイス端面からの発光を測定した結果,貼り合わせにより作製したデバイスから512nmと632nmの,積層により作製したデバイスから427nmと636nmの,それぞれ2つの波長が同時にDFB発振が得られた。
以上のことから,光ナノインプリントはDFB共振器の作製方法として有望であり,有機DFBレーザを積層することにより小型の白色レーザが作製できることを示した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 光ナノインプリントグレーティングによる有機色素ドープ膜のDFBレーザ発振2007

    • 著者名/発表者名
      有松昌洋, 他
    • 学会等名
      応用物理学会
    • 発表場所
      札幌
    • 年月日
      2007-09-07
  • [学会発表] CW光源励起による色素ドープポリマーチャネル導波路の光増幅特性評価2007

    • 著者名/発表者名
      山下兼一, 他
    • 学会等名
      応用物理学会
    • 発表場所
      札幌
    • 年月日
      2007-09-07
  • [学会発表] 活性媒体を導入した自己形成導波路からの光誘導放出2007

    • 著者名/発表者名
      福澤恵伸, 他
    • 学会等名
      応用物理学会
    • 発表場所
      札幌
    • 年月日
      2007-09-07

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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