• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

次世代情報基盤モデルためのネットワークのダイナミクスでの情報符号化法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19656096
研究機関公立はこだて未来大学

研究代表者

高橋 信行  公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 教授 (70206829)

研究分担者 小西 修  公立はこだて未来大学, システム情報学部, 教授 (00135386)
ハルトノ ピトヨ  公立はこだて未来大学, システム情報学部, 准教授 (90339747)
由良 文孝  公立はこだて未来大学, システム情報学部, 講師 (90404805)
キーワード次世代情報基盤 / ネットワーク / ダイナミックス / 符号化 / 相互作用 / 同期 / ニューラルネットワーク / セルオートマトン
研究概要

本研究では,多数のノードの動的な状態で情報を表現することを前提とした新しい情報基盤のコンセプトを提案し,提案するモデルでの情報の符号化法の開発を目指している.本年度は(1)ニューラルネットワークで表現された知識からの知識抽出,(2)セルオートマトンにおける自己組織化・同期現象,(3)動画像からの動き情報を抽出するため評価関数の提案の三つテーマについて重点的に研究を行った.ニューラルネットワークで表現された知識からの知識抽出に関する基礎研究に関しては,静的な構造ではなく,ダイナミックスに符号化された情報の抽出を,複数の線型パーセプトロンから構成されるニューラルネットワークアンサンブル(集団)と競合学習手法を用いて,任意の非線形問題(知識)を複数の線型問題(定型の小知識)に分離することができることを示し,ネットワークからの知識抽出法を提案した.ネットワークにおけるダイナミクスに情報を蓄積・復元するという観点から,ネットワークにおける少数ノードの相互作用が及ぼす自己組織化・同期現象のプロトタイプを示すために,セルオートマトンで研究を行った.離散系であるCAの解析に伴う困難の一つに,組み合わせ論的な議論が必要となることである.しかし,本研究では多数決ルールCAを逆超離散化と呼ばれる手法で実数化し,局所的な発展則を得た.この発展則を用いて安定解析を行い,自己組織化・同期現象に関する定性的な結果を得た.動画像をネットワークと見なせば,動画像を静止画像として画像処理することで情報を生成・抽出するのでなく,動画像のダイナミックスに注目して画像処理することは,ダイナミックを基づく情報の生成・抽出方法となる.この視点から,動画像の動きに注目した動画像処理法を提案し,動画像の局所ダイナミクスを評価するための時空間白色度を提案し,その有効性を示した.

  • 研究成果

    (10件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (8件)

  • [雑誌論文] Peer-to-peer Sensor Data Mining System for School Temperature Measurement System2008

    • 著者名/発表者名
      A. Niimi
    • 雑誌名

      Artificial Life and Robotics Proceedings 12

      ページ: 161-166

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Linearizable cellular automata2007

    • 著者名/発表者名
      A. Nobe
    • 雑誌名

      J. Phys. A: Math. Theor. 40,

      ページ: 7159-7174

    • 査読あり
  • [学会発表] 予備経路を持つアプリケーションレベルマルチキャストにおけるノード再接続時間短縮手法の提案と評価2008

    • 著者名/発表者名
      高橋信行
    • 学会等名
      情報処理学会第70回全国大会
    • 発表場所
      筑波大学
    • 年月日
      2008-03-15
  • [学会発表] 可逆エレメンタリーセルオートマトンの可積分性について2007

    • 著者名/発表者名
      由良 文孝
    • 学会等名
      京都大学数理解析研究所講究録
    • 発表場所
      京都大学数理解析研究所
    • 年月日
      20070400
  • [学会発表] 適応遅延フィードバック制御系のダイナミクス2007

    • 著者名/発表者名
      斉藤朝輝
    • 学会等名
      日本物理学会第62回年次大会
    • 発表場所
      北海道大学
    • 年月日
      2007-09-24
  • [学会発表] 白色度を用いた標的検出と追跡の動画像への応用2007

    • 著者名/発表者名
      高橋信行
    • 学会等名
      第6回情報科学技術フォーラム
    • 発表場所
      中京大学
    • 年月日
      2007-09-07
  • [学会発表] 安定した検出精度を持つ実時間細菌検出システムの開発2007

    • 著者名/発表者名
      高橋信行
    • 学会等名
      第6回情報科学技術フォーラム
    • 発表場所
      中京大学
    • 年月日
      2007-09-05
  • [学会発表] センサデータベースにおける協調質問処理を効率化する動的ルーティング手法,2007

    • 著者名/発表者名
      小西 修
    • 学会等名
      DEWS2007
    • 発表場所
      広島プリンスホテル
    • 年月日
      2007-03-02
  • [学会発表] カーネル法による現象データマイニングの試み2007

    • 著者名/発表者名
      小西 修
    • 学会等名
      DEWS2007
    • 発表場所
      広島プリンスホテル
    • 年月日
      2007-03-02
  • [学会発表] 音楽嗜好の具体的な関係構造グラフMu-lineの提案2007

    • 著者名/発表者名
      小西 修
    • 学会等名
      DEWS2007
    • 発表場所
      広島プリンスホテル
    • 年月日
      2007-03-02

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi