研究概要 |
光ファイバを用いた睡眠時無呼吸症候群センサ試作1号機を完成 (1)プラスチック光ファイバの中で市販品であるエスカ(CK-10、CK-20、CK-30、CK-40)を購入し、最適な光ファイバ材料として、CK-10を選択した。(2)ファイバシートの感度を確保しながら強度を保証できるSCコネクタ接続コード付きファイバシートを開発した。自由に屈曲し、一定の強度を保証するファイバコードと光コネクタを入射側と出射側に取り付けることが可能となった。(3)測定データ自動解析プログラム及び測定系を完成した。 1)SASセンサ測定系:測定系については、医療機関仕様の場合光源のパワーレンジとJR仙台病院佐藤健医師の指導の下、医学的な無呼吸、低呼吸、正常呼吸の定義とを突合せ、SN比から光源の最適化を図り、高感度化に成功した。 2)測定データ自動解析プログラム:(有)五用設計の斉藤昭仁社長並びに辻村博グループリーダの研究協力を得て、POF解析装置・設計・試作を行った。光センサ(数機種)を制御し、0.1秒程度間隔の計測値を表示及びコンピュータのファイルに保存機能と、通常呼吸、無呼吸及び低呼吸等の区間・回数等を解析を実現した。計測値は0.1秒程度(光パワーメータの機種に依存)の間隔でコンピュータに取り込み、取り込み間隔及び時間(最大12時間)は指定可能で、取り込んだ計測値は,時間軸方向、数値方向それぞれに拡大・縮小表示が可能。コンピュータのメモリに格納された計測値は、a.計測値の平滑化、b.通常呼吸/寝返りの検索、c.低呼吸の検索、d.無呼吸/離床の検索の手順にて、1秒以内で7時間の睡眠データが解析可能である。得られた解析結果は、コンピュータ画面に表示され、各低呼吸、無呼吸、寝返り等のグラフィック表示を画面にスクロール表示可能である。
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