研究概要 |
(1)光ファイバを用いた無侵襲性の睡眠時無呼吸センサによる測定方法の医学的意義確認 本SASセンサによってスクリーニングされた被験者と、JR仙台病院健康管理センタ佐藤研所長の協力を頂いて、パルスオキシメータやポリソムノグラフィー(PSG)検査による測定結果(特にAHI指数)と、本研究で開発したPOFを用いたSASセンサでのAHI測定結果との対比を行った。その結果、本SASはPSGと良い一致を示し、特に低AHI領域での対応が極めて良いことが判明した。 (2)本センサによる家庭での一次スクリーニングの有効性検証 BMIが25以上(太り気味)の中高年のモニターの方に、本研究で開発したPOFを用いたSASセンサでの就寝時測定を自宅で行ってもらい、睡眠時無呼吸症候群の家庭での一次スクリーニングの有効性の検証を行った。本研究で開発したPOFを用いたSASセンサでAHIが5以上と判定された被験者4名には、JR仙台病院の健康管理センタで、佐藤研医師の研究協力のもとパルスオキシメータやポリソムノグラフィー検査による確定診断を行なって頂いた。その際に本光ファイバ型SASセンサとの同時測定も行い、閉塞性、中枢性,混合型の各SASが良く判別できることが実証された。 (3)本センサによるSASのスクリーニングの有効性についての啓蒙 上記の結果を医学会(第62回日本交通医学会総会、第49回日本人間ドック学会学術大会)等で佐藤研医学博士と共に連名で学会発表を行い、臨床的立場からの専門家のご意見を伺った。また、9^<th> World Congress on Sleep Apneaという睡眠時無呼吸症の国際会議で論文発表を行い、多くのSASの専門医に本光ファイバ型SASセンサのスクリーニングの有効性をアピールした。
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