研究課題
本研究は、マルチメディアバーチャルリアリティ(VR)技術、インテリジェントモニタリング技術などの最新情報処理技術を援用して、社会基盤構造物の計画、設計からこれらが耐用年数を迎えるまでの診断、対策立案に全責任が持てる、統合型ライフタイムマネジメント戦略各と世界最高水準の研究者・高度技術者(インフラドクタ)育成制度の創成が重要と考え、制度の提言を行うことを目的としている。最終年となる平成20年度は、前年度(平成19年度)に開発したシステムの実用化を行うとともに国際的なインフラドクタ制度の創成を試みた。そのため、以下の項目について種々の検討を行った:(1)インテリジェントモニタリングシステムの動作確認と機能改良:平成19年度に開発したヘルスモニタリングシステムの検証実験を行うため、社会基盤構造物の置かれる条件の違いについても確認することを目的に、日本、フィンランド両国でそれぞれ実施した。(2)技術者教育用マルチメディアVRシステムとの統合:構造物に発生する様々な損傷状態を擬似的に体験したり、診断の思考プロセスを臨場感を持って仮想的に体験することが可能な、マルチメディアVRシステムとの統合を行いインフラドクタ育成制度への利用を試みた。(3)既存システムを組合わせたシステムインテグレーションの実行:2年間にわたって開発した種々のシステムと既存のシステムを統合した次世代ライフタイムシステムの構築及びインフラドクタ育成制度の創成を行うとともに、実用化のための検証試験を行い、世界各国での利用を促進した。そのために、日本、フィンランド両国においてWorkshopを開催し、ニューズレターを発行してシステムおよび制度の普及を進めた。
すべて 2009 2008 その他
すべて 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 7件) 学会発表 (4件) 図書 (3件) 備考 (1件) 産業財産権 (1件)
SIMO-RCES Joint Seminar on Health Monitoring of Bridges 1
ページ: 23-52
Life-Cycle Civil Engineering (CRC Press) 1
ページ: 947-952
IABSE Conference on Information and Communication Technology (ICT)for Bridges, Buildings and Construetion Practice 103(P-C14)
ページ: 1-6
The 23rd International Technical Conference on Circuits/Systems, Computers and Communications (ITC-CSCC2008) 23
ページ: SP-9-SP-14
Bridge Maintenance, Safety, Management, Health Monitoring and Informatics(CRC Press) 4
ページ: 1592-1599
LIFETIME ENGINEERING OF CIVIELINFRASTRUCTURE 3 3
ページ: 267-282
ページ: 283-323
http://gateway2.design.csse.yamaguchi-u.ac.jp/lab/maintenance/index.html