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2009 年度 実績報告書

熱力学的平衡を考慮した土-水-空気・三相混合体の動力学特性

研究課題

研究課題/領域番号 19656116
研究機関東北大学

研究代表者

風間 基樹  東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (20261597)

キーワード地盤工学 / 不飽和土 / 熱力学平衡 / 三相混合体 / 土質動力学
研究概要

土中の間隙空気や間隙水は熱力学的な相互作用を受け,その平衡状態は,間隙空気中の水蒸気圧や気体の間隙水への溶解量,温度,液相と気相の割合に影響される。このため,温度や圧力といった状態量の変化は不飽和土の動力学特性に少なからず影響を与えると考えられる。中でも,間隙水や間隙空気が土粒子骨格の外へ出ないような急速な載荷(例えば,地震動)を受ける場合には,熱力学的平衡が瞬時に達成されるわけではないため,土の有効応力状態は時間に依存してより複雑になると考えられる。このような力学特性は,特に拘束圧が低く、大気温度の影響を受けやすい表層の不飽和領域の斜面崩壊機構と密接な関係があることが予想される。
平成21年度には、間隙中の水と間隙期待の相互作用である気液平衡(温度や気体種の違いによる気体の液相への溶解量の変化など)が、砂質土の単調および繰返しせん断特性に及ぼす影響についての二酸化炭素および空気を間隙気体とした要素試験を数多く実施した。研究では、気体の溶解量の多い間隙気体を持つ不飽和土が非排気・非排水条件下で温度上昇変化を受けるとき、有効応力状態の変化を理論的に考察するとともに、実験的に雄幸応力が減少することを示し、その結果せん断強度が低下することを明らかにした。このような初期圧密時の有効応力が低下することによって、繰り返し強度も低下することを明らかにした。研究成果は、地盤工学会および土木学会において口頭発表した。国際会議などにも投稿中である。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2010 2009 その他

すべて 学会発表 (4件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 温度上昇を受けたゆる詰め不飽和砂質土の非排気非排水せん断特性2010

    • 著者名/発表者名
      和田一彬・風間基樹・渦岡良介・森友宏
    • 学会等名
      平成21年度土木学会東北支部技術研究発表会
    • 発表場所
      郡山市日本大学工学部
    • 年月日
      2010-03-06
  • [学会発表] 非排気非排水条件下における間隙気体の体積・温度変化が不飽和土の有効応力状態に及ぼす影響-間隙気体の溶解度の影響-2009

    • 著者名/発表者名
      勝野悠作, 小澤加苗, 森友宏, 風間基樹, 渦岡良介
    • 学会等名
      地盤工学会第44回地盤工学研究発表会
    • 発表場所
      横浜市関東学院大学
    • 年月日
      2009-08-20
  • [学会発表] 土水空気連成解析による谷埋め盛土地盤の地震時挙動予測2009

    • 著者名/発表者名
      神谷研志, 森友宏, 千葉崇, 渦岡良介, 風間基樹
    • 学会等名
      地盤工学会第44回地盤工学研究発表会
    • 発表場所
      横浜市関東学院大学
    • 年月日
      2009-08-20
  • [学会発表] ロジスティック関数を用いた繰返しせん断中の水分特性モデル2009

    • 著者名/発表者名
      森友宏, 神谷研志, 千葉崇, 渦岡良介, 風間基樹
    • 学会等名
      地盤工学会第44回地盤工学研究発表会
    • 発表場所
      横浜市関東学院大学
    • 年月日
      2009-08-20
  • [備考]

    • URL

      http://soil1.civil.tohoku.ac.jp/doc/research.htm

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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