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2008 年度 実績報告書

波浪エネルギーを利用した沿岸域における貧酸素化防止策に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19656123
研究機関九州大学

研究代表者

小松 利光  九州大学, 大学院・工学研究院, 教授 (50091343)

研究分担者 押川 英夫  九州大学, 大学院・工学研究院, 助教 (80311851)
キーワードOne-Way Pipe / 波浪場 / 波浪残差流 / 方向抵抗差 / 風レンズ
研究概要

平成20年度はOne-Way Pipeの実用化のため,平成19年度の成果を基にっば型One-Way Pipeによる一方向性流れの生成メカニズムを解明することを目的とした室内実験を行った.その結果,1.往復流場につば型One-Way Pipeを設置した場合,つば近傍,および後方には発達した乱れが発生し,その空間分布は位相が変わっても大きく変化しない.2.つば後方において剥離渦が発生し,その結果低圧部を形成して流れが加速される.一方,逆流時にはつばが突き出し管路として作用して入口損失を増大させて流れを妨げ,管に流入する流速が減少する.結果として管路内に正の残差流速が生成されることが明らかとなった.以上の結果を踏まえて,次につば型One-Way Pipeの最適なつばの形状を明らかにするために様々な波浪条件のものでつば高さおよびつばの設置位置を変化させた実験を行った.その結果,粗度型One-Way Pipeの場合管路長1と波の波長Lの比がL/1=2となるときに管路の入口付近と出口付近の流速が常に逆位相となって互いに打ち消しあうため,管路内の残差流の生成能力が小さくなっていたが,つば型One-Way Pipeにおいてはそのような傾向は見られず,L/1=1.1以外のすべてL/1の値において残差流量は正の値をとり,L/1=3.5(周期T=1.2sec)のとき最大値となった.しかしながらL/1>3.5になると残差流量は減少するため,L/1=2〜3.5の条件を満たす必要があることが明らかとなった.また,波形勾配H/Lが0.023≦H/L≦0.040の範囲において最大の残差流量を得るためにはつば高さδhおよびつば設置位置δ1を0.4<δh/d,0.5<δ1/d≦1.0とすればよいことが明らかとなった.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 往復流場における形状特性を有する管路近傍の流れ2009

    • 著者名/発表者名
      松下朋哉, 他
    • 雑誌名

      平成20年度土木学会西部支部研究発表会概要集

      ページ: 325-326

  • [雑誌論文] Residual Currents Around Asymmetrical Pipes in Oscillatory Flow Fields2008

    • 著者名/発表者名
      Rusdin Andi, et al.
    • 雑誌名

      Advances in Hydro-Science and Engineering Volume VIII(CD-ROM)

    • 査読あり
  • [学会発表] 往復流場における形状特性を有する管路近傍の流れ2009

    • 著者名/発表者名
      松下朋哉
    • 学会等名
      土木学会西部支部研究発表会
    • 発表場所
      九州大学
    • 年月日
      2009-03-07
  • [学会発表] Residual Currents Around Asymmetrical Pipes in Oscillatory Flow Fields2008

    • 著者名/発表者名
      Rusdin Andi
    • 学会等名
      The 8^<th> international conference on hydro-scienceand engeneering
    • 発表場所
      名古屋大学
    • 年月日
      2008-09-09

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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