研究課題/領域番号 |
19656149
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研究種目 |
萌芽研究
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
清水 裕之 名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (30187463)
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研究分担者 |
板谷 明美 三重大学, 生物資源学研究科, 准教授 (70447861)
村山 顕人 名古屋大学, 環境学研究科, 准教授 (60396760)
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キーワード | 土地利用 / 水 / 田園都市空間 / 都市計画 / 森林利用 / 水みち / GIS / リモート・センシング |
研究概要 |
本研究の目的は都市計画学と森林利用学が連携し、土地利用と「水みち」に着目した新しい田園都市空間の分析、計画、デザイン手法を創出することにある。初年度は、伊勢湾流域圏全体からの水・土地利用環境の俯瞰と長久手町のケーススタディを進めた。俯瞰作業としては、(1)リモートセンシング技術を用い伊勢湾流域圏全域の土地被覆類型化(森林的被覆、都市的被覆、中間的被覆)を行い、都市的被覆については、土地利用規制との関連を把握し、(2)GISを用いて、伊勢湾流域圏の地形を閾値5000haの集水域、非集水域に分割し、年間降雨量に基づき、それぞれの集水域、非集水域、及びそれらを統合した水系域における自然水収支を把握し、さらに、人工的な水収支を加える作業を継続中である。これらの分析により、水を基盤とした新しい田園都市空間の計画・デザイン手法を検討するための根幹データの整備ができた。 ケーススタディについては、長久手町の市街地を対象とした、道路による「水みち」の解析をGIS上でおこない、都市部水みちポテンシャル分布図と都市部水みちネットワークベクトル分析図を得た。この作業により、都市の道路を水みちとして把握可能であることが確認された。また、森林領域では、植生を生かした土地利用デザインを考察する前提として、まず、三重県を中心に、特に林縁部に広がる竹林に注目し、その分布をリモートセンシングデータからオブジェクトベースの画像解析で抽出することを試み、一定の成果を得た。 これらの作業をとおして、水を基盤として、集水域、非集水域を単位とする「水みち」による新しい計画・デザイン手法の創出のための基礎データの蓄積と分析手法の方向性、可能性を把握することができた。次年度はそれら個別データを読み解き、計画・デザイン手法の可能性を探りたい。
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