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2008 年度 実績報告書

金属ー金属酸化物複合針状材料の発熱機構の解明と応用

研究課題

研究課題/領域番号 19656172
研究機関愛媛大学

研究代表者

青野 宏通  愛媛大学, 理工学研究科, 准教授 (00184052)

キーワード交流磁場 / 磁性材料 / 癌治療 / 発熱特性 / シミュレーション / チタン / フェライト / 渦電流
研究概要

交流磁場中で発熱する針状材料は新しい癌治療の医療器具として、発熱特性・生体適合性などが優れた材料が期待されている。本研究はその開発に関するものである。
交流磁場中で発熱する針状材料の設計指針を明らかにするため、金属棒、金属管、フェライトの入った金属管の3種類について、実際の発熱特性を調べ、さらに汎用電磁場解析ソフトJMAG-studio Ver.9.0によるコンピューターシミュレーションで解析を行なった。その結果、実測値とシミュレーション結果がほぼ一致することが確認され、チタン管にMgFe_20_4フェライト磁性粉末を入れた試料について、フェライトが磁場を集束し、金属部のチタン管に渦電流が流れ、電気抵抗の損失による発熱が著しく増大することを確認した。また、急冷されたMgFe_20_4をチタン管に入れることにより発熱特性が向上した。金属の電気抵抗と比透磁率の因子により発熱が影響され、非磁性材料であるTiと磁性材料であるNiについて検討を行ったところ、最適な電気抵抗値を得ることができた。CADを用いて針状器具の角度を変える実験を行ない、実測値との一致が得られた。しかし、CADを用いる場合、シミュレーションのメッシュ数が限定されるため、CADを用いない結果との相違がみられた。これについてはさらに検討を進める。
また、子宮頸部癌の治験に向けた針状器具の開発を行ない、候補のものを数種類作製している。これについては、継続して検討を進める。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 金属材料の交流磁場下での発熱とシミュレーション2008

    • 著者名/発表者名
      西岡, 青野, 猶原. 前原, 平澤, 松友
    • 学会等名
      日本金属学会
    • 発表場所
      熊本大学
    • 年月日
      2008-09-24
  • [学会発表] 金属管にフェライトを充填した針状材料の誘導加熱シミュレーション2008

    • 著者名/発表者名
      小山, 青野, 猶原. 前原, 平澤, 松友
    • 学会等名
      日本金属学会
    • 発表場所
      熊本大学
    • 年月日
      2008-09-24
  • [学会発表] 金属管に磁性材料を充填した針状材料の誘導加熱シミュレーション2008

    • 著者名/発表者名
      平澤, 青野, 猶原, 前原
    • 学会等名
      軽金属学会
    • 発表場所
      愛媛大学
    • 年月日
      2008-05-10

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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