研究概要 |
異なる層電荷を有するフィラーと異なる分子サイズ,および化学構造をもつ有機処理剤(インターカラント)で構成されるナノフィラーを創製するために,Na型モンモリロナイト(層電荷=0.7801e/nm^2)よりも大きな層電荷を有するナノフィラーとして,合成マイカ:(Na_<0.66>Mg_<2.6>Si_4O_<10>(F)_2)(層電荷=0.971e/nm^2),層状チタン酸(H_<1.07>Ti_<1.73>O_<3.95>・0.5H_2O)(層電荷=1.260e/nm^2)を準備した.そしてインターカラント分子としてはalkylammonium, alkylphosphonium, n-hexadecyl tri-n-butyl phosphonium, n-octyl triphenyl phosphonium, N-(cocoalkyl)-N, N-[bis(2-hydroxyethyl)]-N-methyl ammonium, and octadecyl benzyl di-methyl ammoniumカチオンなどを用いてイオン交換法によってフィラーを化学修飾した.これらのナノフィラーの内部構造をX-線回折やラマン振動分光学的手法,熱測定法を用いて解析した.インターカラント分子の配向角度を正確に予測することに成功した.
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