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2008 年度 実績報告書

ナノコンポジット創製のための最適ナノフィラーの分子設計と固相加工法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19656173
研究機関豊田工業大学

研究代表者

岡本 正巳  豊田工業大学, 工学部, 准教授 (60288553)

キーワードナノコンポジット / ナノフィラー / 固相加工 / インターカレーション / 分散制御技術
研究概要

ナノフィラーの性質を十分に理解するために,異なる層電荷を有するフィラーと異なる分子サイズ,および化学構造をもつ有機処理剤(インターカラント)で構成されるナノフィラーを創製して,フィラーの内部構造を分光学的手法にて詳細に検討し明らかにした.有機処理剤の熱安定性を考慮して,低分子モノマーをモデル化合物に選択して,インターカレーションの基礎的検討を行った.モデル低分子モノマーで得られた結果より,高分子鎖のインターカレーション実験を同様に検討した.低分子モノマーdiphenyl sulfideに対応する高分子poly(p-phenylenesulfide)(PPS)を選択して溶融混練り法にて,低分子モノマーで得られた結果と比較しながら検討した.そして,インターカレーション前後におけるフィラーの内部の構造の変化も,モデル低分子モノマーの場合と同様に分光学的手法等にて解析し,画像解析にて得られた結果(形態因子)とインターカレーションとの相関を議論して最適なナノフィラーの分子設計を提案することに成功した
多方面からの検討としては,固相加工法を検討した.プレス機を用いて温度と圧力を変数にして,特に層間で結晶化しているインターカラントの分子の融点を境に,層の剥離の温度依存性を観察した.この手法はこれまでのナノコンポジットの調製法の主流であった溶融混練り法を根本的に改善する新しい手法となることが分から,革新的な加工機器の開発に十分に繋がるものと期待された.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 2008 その他

すべて 学会発表 (3件) 備考 (1件)

  • [学会発表] Nanocomposite formation : Solid Processing2009

    • 著者名/発表者名
      Masami Okamoto
    • 学会等名
      25th annual meeting of the Polymer Processing Society (PPS-25)
    • 発表場所
      インド, ゴア
    • 年月日
      2009-03-04
  • [学会発表] Real-Time Investigation of Crystallization in PVDF-basednanocomposites2009

    • 著者名/発表者名
      Masami Okamoto
    • 学会等名
      25th annual meeting of the Polymer Processing Society (PPS-25)
    • 発表場所
      インド, ゴア
    • 年月日
      2009-03-04
  • [学会発表] Fabrication of porous 3-D structure from poly(L-lactide)-basednano-composite foams via enzymatic degradation2008

    • 著者名/発表者名
      Masami Okamoto
    • 学会等名
      24th annual meeting of the Polymer Processing Society (PPS-24)
    • 発表場所
      イタリア, サレルノ
    • 年月日
      2008-06-18
  • [備考]

    • URL

      http://www.toyota-ti.ac.jp/Lab/Zairyo/5z50/okamoto.htm

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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