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2008 年度 実績報告書

DNAの特異的ハイブリッド形成を利用した機能性ナノ粒子の配列形成と触媒機能

研究課題

研究課題/領域番号 19656213
研究機関群馬大学

研究代表者

桂 進司  群馬大学, 大学院・工学研究科, 教授 (10260598)

キーワードDNA / ナノ粒子 / 配列認識ペプチド / RecA
研究概要

半導体としての性質を持つナノパーティクルをナノオーダーで自由に配置することが可能になれば、触媒をはじめ様々な高機能構造体などに応用できる可能性がある。本研究では、DNAの特異性を利用することにより2次元領域にナノオーダーで自由にナノパーティクルを配列させる手法を開発することを目的としている。
昨年度までの研究では、DNAのハイブリッド形成により網目状の鋳型構造を作成できること、RecAタンパク質による1本鎖DNAのもぐりこみ反応を用いてナノ粒子をDNA分子の特定部位に配列させられることを明らかにしたが、このようなDNA複合体は平面状に展開される必要があるので、,今年度はDNA展開手法について検討を行った。
具体的には、洗浄したスライドガラス、または、さらに過酸化水素水で処理したスライドガラスを斜めに置き、λDNAを含む液滴をそれらのガラス上を移動させることによりDNA分子を伸張させ、その後、伸張の状態を蛍光顕微鏡で観察した。伸張操作の際にDNA分子を含む溶液の塩の種類と塩濃度を変化させて、それらの因子が伸張操作に与える影響について検討を行った。その結果、マグネシウムなどの2価の陽イオンでは伸張するより前にDNAが基板に付着してしまい、その結果、DNAは伸張されないことが判明した。また、1価のイオンとしてナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウムの4種類について検討した結果、カリウムイオンまたはセシウムイオンをある程度以上の濃度にすると、極めて効率よくDNAを伸張できることが明らかになった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 塩基配列認識ペプチドを用いたナノ粒子配列法の開発2008

    • 著者名/発表者名
      大重真彦,勝又三映子,岩崎大輔,山崎圭樹,桂進司
    • 雑誌名

      高分子論文集 65

      ページ: 493-495

    • 査読あり

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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