研究課題/領域番号 |
19656221
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
中西 一弘 岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (90026584)
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研究分担者 |
今村 維克 岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 准教授 (70294436)
今中 洋行 岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 助教 (10379711)
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キーワード | 親和性ペプチド / 親水性ポリスチレン / O-acetylserine sulfhydrylase-A / Serine acetyltrasferase / Core streptavidin / Serine acetyltrasferase / ELISA / タンパク質-タンパク質相互作用 |
研究概要 |
先ず、O-acetylserine sulfhydrylase-A (OASS-A)及びcore streptavidinのC末端にPS親和性ペプチドを連結した酵素(OASS-A-PS19)を遺伝子工学的に調製した。OASS-Aに関しては、以前に研究室で作成したものを用いた。一方、core streptavidin遺伝子はStreptomyces avidiniiゲノムDNAからPCRによりクローニングした。OASS-A-PS19の親水性PSプレート及び疎水性PSプレートに対するBSA共存下/非共存下での平衡吸着量と平衡濃度の関係をELISA法により測定した。疎水性PSプレートに対しては、OASS-A-PS19は野生型酵素とほぼ同程度の吸着特性を示した。一方、親水性PSプレートに対しては、OASS-A-PS19のみBSA共存下においても特異的に吸着することが確認された。両酵素共に、疎水性PSプレート上では活性は全くみられなかったが、親水性PSプレートに固定化されたOASS-PS19は70%程度の活性が残存していた。さらに、OASS-PS19は、serine acetyltransferase (SAT)と特異的に相互作用することも確認された。PS19ペプチドのN末端にLysを付加したKPS19R10ペプチドを合成し、OASS-Aに化学的に連結したOASS-KPS19R10は、親水性PSプレート上では若干付着量及び残存活性共にOASS-PS19よりも少なかったが、SATとより強い相互作用を示した。一方、PS19ペプチドを連結したコアストレプトアビジン(OASS-A-PS19)を大腸菌内で発現後にビオチンンを添加し、リフォールディングを行った。親水性PSプレートに対する吸着特性を調べたところ、BSA存在下においても極めて強い親和性を示すことが明らかにされた。
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