• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

形状保持機能を利用した可変形状ビームの提案と衛星外観検査への応用

研究課題

研究課題/領域番号 19656225
研究機関東京工業大学

研究代表者

松永 三郎  東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 准教授 (00222307)

キーワード宇宙機器 / 外観検査 / 可変形状ビーム / 形状保持 / 形状生成 / 形状製御 / 機構試作 / 地上実験
研究概要

今年度は、まず、ビーム自身の形状変形・保持性を利用した形状制御、および、集中配置アクチュエーターによる変形・伸縮制御を利用した収納展開・形状制御機構を改良して、小型・軽量・省電力化の検討を行った。ビームの長大化を図るために、かなり低剛性なビーム材料を選定し、極座標型テーブル機構、ドラム収納、ワインディング機構の採用、機器配置の再構成などの各種工夫を施して、5mの収納展開を持ちながら、容積、重量、電力ともに小型化に成功した。そして、ビーム形状の幾何学的性質を用いた定曲率曲線生成法、可変曲率曲線生成法、それを拡張した逐次定曲率曲線生成法を提案した。MATLABを用いた統合的なシミュレータを開発して、基礎的な数値解析を実施し、ビーム形状の生成、先端の位置および姿勢の稼動範囲の特定、運動学の定式化などを行い、基本的な特徴を明確化した。そして、形状生成アルゴリズムの計算時間に難点があることなどの課題も明らかになった。ついで、試作した機構を用いた基礎的な実験を行った。3次元位置計測装置を用いて0.5mm程度の誤差範囲で形状位置の計測を実施した結果、ほぼ予想どおりにビーム形状制御ができることを示した。ビーム長さを1m以上伸ばした場合、重力下の実験のために、低剛性ビーム材料がそれ自身の自重で形状が変形する問題が生じる点などが明らかになった。そのため、2次元に制約した形状変形実験を行い、基本特性を取得した。今年度得られた成果により、新しい概念である形状保持機能を利用した可変形状ビーム装置(MBD)が基本的に実現可能であることが示された。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] Morphable Beam Deviceのためのビームの形状生成法について2007

    • 著者名/発表者名
      松永三郎
    • 学会等名
      第51回宇宙科学技術連合講演会講演集
    • 発表場所
      札幌
    • 年月日
      2007-10-30
  • [学会発表] Morphable Beamの形状可変特性と形状制御則について2007

    • 著者名/発表者名
      松永三郎
    • 学会等名
      日本機械学会2007年度年次大会講演論文集
    • 発表場所
      大阪,
    • 年月日
      2007-09-11
  • [学会発表] Beam Shape Modeling and Shape Generation Method of Morphable Beam Device2007

    • 著者名/発表者名
      Saburo Matunaga
    • 学会等名
      2007 ISAS 17th Workshop on Astrodynamics and Flight Mechanics, ISAS, Sagamihara
    • 発表場所
      ISAS 相模原
    • 年月日
      2007-07-23
  • [学会発表] Morphable Beam Device and its Visual Positioning System2007

    • 著者名/発表者名
      Thomas Iljic
    • 学会等名
      17th IFAC Symposium on Automatic Control in Aerospace
    • 発表場所
      Toulouse, France
    • 年月日
      2007-06-26

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi