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2008 年度 実績報告書

形状保持機能を利用した可変形状ビームの提案と衛星外観検査への応用

研究課題

研究課題/領域番号 19656225
研究機関東京工業大学

研究代表者

松永 三郎  東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 准教授 (00222307)

キーワード宇宙機器 / 外観検査 / 可変形状ビーム / 形状保持 / 形状生成 / 形状制御 / 機構試作 / 地上実験
研究概要

本研究では従来の多関節型ロボットアームとは異なるシステムとしてMorphable Beam Device (MBD)を提案し、柔軟性・形状保持性を持つチューブをビームとして用い、根元に集中したアクチュエータにより先端位置を制御することで、システムの小型化、単純化が容易で様々な用途への応用が考えられる。今年度は、ビーム変形に関する基礎的な特性を解析してモデル化を行い、先行研究にて製作されたMBD試作機を改良して解析モデルの検証実験、ビーム先端位置の方向指定制御と調整法について実験的な検討を行った。具体的には、ビーム変形機構におけるローラとビームとの間の隙間を考慮し、変形部入口においてビーム接線が鉛直上方を向くという仮定を設けて変形モデルを導出することにより、ビーム変形が意図した方向と逆転する転移現象が説明でき、ビーム曲率半径(制御出力)と変形機構の変位(制御入力)の関係を求めた。MBD試作機では、変形部上下段の高さの差とビームとローラの隙間をパラメータとして変更可能なように設計して、伸展されるビーム曲率半径と変形部変位の関係を計測し、提案したモデルと定性的には一致することを示した。さらに、先端接線方向指定制御実験を行い、変形部変位と先端接線方向角との関係を求め、指定できる先端接線方向角の上限値も求めた。微小な範囲内であれば、先端位置を各軸方向に制御可能で3次元的に任意の方向へ変位できること、ビーム変形部のガタおよび局所的なビーム形状による影響を確認した。以上により、MBDの変形メカニズムについて重要な知見が得られた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 形状可変ビームMBDの改良試作機と操作制御方法について2008

    • 著者名/発表者名
      松永三郎, 三浦尚幸, 田中洋平
    • 学会等名
      第52回宇宙科学技術連合講演会
    • 発表場所
      淡路島
    • 年月日
      2008-11-06
  • [学会発表] Experimental Model and Operation Control Method ofMorphable Beam Device2008

    • 著者名/発表者名
      Yoshiyuki Miura, Saburo Matunaga
    • 学会等名
      59th International Astronautical Congress
    • 発表場所
      Glasgow, England
    • 年月日
      2008-10-01
  • [学会発表] Morphable Beam Device and Beam Shape Generation Algorithm2008

    • 著者名/発表者名
      Saburo Matunaga, Thomas Iljic, Yohei Tanaka, Yoshiyuki Miura
    • 学会等名
      26th International Symposium on Space Technology and Science
    • 発表場所
      浜松
    • 年月日
      2008-06-05

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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