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2007 年度 実績報告書

ケミカルリサイクル可能な新型ポリウレタンフォームの開発

研究課題

研究課題/領域番号 19656242
研究機関福井大学

研究代表者

橋本 保  福井大学, 工学研究科, 教授 (00198681)

キーワードケミカルリサイクル / リサイクル / ポリウレタン / フォーム / エラストマー / アセタール / 分解
研究概要

持続可能な資源循環型社会をつくることは21世紀の最重要課題の一つである。本研究では,ポリウレタンフォームの最も一般的な原料ポリオール[ヒドロキシ基(OH基)を複数個持つ分子量数千の低分子量ポリマー]であるポリプロピレングリコールの末端ヒドロキシ基に4-アセトキブチルビニルエーテルを,テトラヒドロフラン中,0℃で反応させ,ヒドロキシ基をアセタール化する。こうして得られたアセタール基を介して末端にエステル基を有するポリプロピレングリコールの末端エステル基をアルカリ加水分解し,アセタール基を介してヒドロキシ基を導入したポリプロピレングリコールを合成する。
すでにこのポリオールを比較的小さなスケールで合成し,それを用いて通常のフォーム合成法に従いポリウレタンフォームを合成した。そしてそのフォームを塩酸中,室温で数日間攪拌し,アセタール基の分解が起こるかどうか検討した。塩酸の作用によりフォームが崩壊し,水溶液が乳濁してくる。この乳濁液より分解生成物のポリプロピレングリコールを約80%の収率で回収できた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Poly(tetramethylene Ether)Glycol Containing Acetal Linkages: New PTMG-Based Polyol for Chemically Recyclable Polyurethane Thermoplastic Elastomer2008

    • 著者名/発表者名
      橋本 保, 森 拓明, 漆崎美智遠
    • 雑誌名

      Journal of Polymer Science, Part A: Polymer Chemistry 46

      ページ: 1893-1901

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 分解性ポリアセタールソフトセグメントを有する熱可塑性ポリウレタンエラストマーの合成と性質2008

    • 著者名/発表者名
      橋本 保, 三澤蔵充, 漆崎美智遠
    • 雑誌名

      高分子論文集 65

      ページ: 178-184

    • 査読あり
  • [学会発表] アセタール結合を有するポリウレタンフォームの合成とそのケミカルリサイクル2007

    • 著者名/発表者名
      漆崎美智遠, 阪口壽一, 橋本 保
    • 学会等名
      高分子学会年次大会
    • 発表場所
      国立京都国際会館
    • 年月日
      2007-05-29

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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