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2007 年度 実績報告書

四面体型イオンを取り込む分子カプセルを用いたテクネチウムのウランからの分離法開発

研究課題

研究課題/領域番号 19656249
研究機関大阪大学

研究代表者

篠原 厚  大阪大学, 大学院・理学研究科, 教授 (60183050)

研究分担者 吉村 崇  大阪大学, 大学院・理学研究科, 助教 (90323336)
キーワードテクネチウム / レニウム / 四面体型イオン / 分子カプセル
研究概要

本研究は、四面体型イオンである過テクネチウム酸イオンを選択的に取り込む分子カプセルを開発し、ウランから分離を行うことである。このために、まず分子カプセル部位を新たに設計し合成した。具体的には、パネル部位として、ターピリジン型芳香環ユニットを合成し、このパネル部位をジブロモ-m-キシレンおよびジブロモ-p-キシレンで作用させ、2枚のパネル同士の距離が異なる2種類分子カプセル配位子を合成した。次に、この配位子と亜鉛およびコバルトを作用させ、2つのターピリジン部位にこれらの金属イオンを配位させた錯体を合成し、化合物を同定した。コバルトの錯体については、m-キシレンタイプの分子カプセル、p-キシレンタイプの分子カプセルともに、メタノール溶液中で特徴的な吸収帯が観測された。過テクネチウム酸イオンの取り込みのテスト実験として構造の良く似た過レニウム酸イオンをm-キシレンタイプの錯体のメタノール溶液に添加すると、時間と供にこの特徴的な吸収帯の強度が増加し、過レニウム酸イオンとの反応が認められた。一方、亜鉛をもつ錯体は、錯体自身の溶解度が小さいため現状の条件では過レニウム酸イオンとの反応については調べることができていない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 硫化物イオンと臭化物イオンが混合キャップ配位したテクネチウム六核錯体の合成と構造2008

    • 著者名/発表者名
      松田 亜弓、吉村 崇、高山 努、関根 勉、篠原 厚
    • 学会等名
      日本化学会第88春季年会
    • 発表場所
      立教大学
    • 年月日
      2008-03-27
  • [学会発表] 1,2-ビス(4-ピリジル)エタン、4-フェニルピリジンを持つレニウム六核錯体の合成と発光挙動2008

    • 著者名/発表者名
      周防千明、吉村崇、石坂昌司、野崎浩一, 喜多村昇、佐々木陽一、篠原厚
    • 学会等名
      日本化学会第88春季年会
    • 発表場所
      立教大学
    • 年月日
      2008-03-27

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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