BamHIによってDSBが導入されるゲノム上の特定部位を約200サンプルから同定し、染色体の位置情報などを明らかにした。H19年度は、現在も集めているDSB末端配列のコレクションの中から、サザン解析(DNA構造解析)とクロマチン免疫沈降法(ChIP法)に適した部位を選び出す作業を行った。まずはサザン解析によりDSBの検出を行ったが、サザン解析により検出できるサンプルは見つからなかった。サザン法で検出するためには、全細胞の10%で同一部位にDSBが導入されている必要があり、そのような高頻度でDSBが導入される部位が今回のサンプルには含まれていなかったことがわかった。そこで、PCR法によるDSB検出と組換えたい検出を試みている。また、ChIP通常ヒストン抗体をポジティブコントロールとして、プライマーの設定などヒト細胞からのChIPの条件検討を行っている。
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