• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

細胞周期をコントロールするユビキチンリガーゼ群の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 19657059
研究機関名古屋大学

研究代表者

嘉村 巧  名古屋大学, 大学院・理学研究科, 教授 (40333455)

キーワードユビキチン / タンパク質分解
研究概要

細胞周期制御においてユビキチン依存性タンパク質分解の果たす役割は大きいといわれているが、まだ多くの細胞周期制御に関わる分子群のE3は末同定である。細胞周期の制御メカニズムを明らかにするためには、これら制御分子毎のE3を調べる必要があるが、現在までにこれを網羅的に解決する方法論は存在しなかった。われわれは最近、レトロウイルス型shRNAを用いた種々のCullin型E3のコンポーネントのノックダウンにより、対応する基質の分解が阻害され蓄積することを明らかにした。そこで段階的・網羅的ノックダウンを行うことにより、サイクリンDをはじめとする多くの細胞周期関連因子のE3を発見する方法「逆トーナメント式ノックダウン法」を考案した。本研究では、逆トーナメント式ノックダウン法を用いることによって、細胞周期に関わる多くの重要な制御分子のE3を明らかにし、さらにはこれら酵素・基質関係により制御される生命現象を解明することを目的とする。まずSCF^<SKP2>複合体により分解されることが知られている細胞周期抑制因子p27の発現量の変化を調べてみたが、Rbx1およびCul1の発現を抑制した細胞株においてSkp2の発現が亢進することより、この研究法の正当性が検証できた。そこでサイクリンやCKIの発現量をRbxやCullinの発現抑制株を用いて検討している。さらには基質認識サブユニットに対するshRNAベクターを作製して、その発現抑制効果をRT-PCR法を用いて検証している。Cullin特異性が明らかになれば、次に個々の基質認識サブユニットをノックダウンした細胞株を用いて発現量を調べていく予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007 その他

すべて 学会発表 (3件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 出芽酵母F-box蛋白質Dia2と複製フォーク蛋白質との結合2007

    • 著者名/発表者名
      三村 覚、嘉村 巧
    • 学会等名
      第30回日本分子生物学会年会.第80回日本生化学会大会.合同大会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      20071211-15
  • [学会発表] 転写伸長因子Elongin AのRNA polymerase IIユビキチン化への関与2007

    • 著者名/発表者名
      安川 孝史、筒井 文、近藤 康史、嘉村 巧、麻生 悌二郎
    • 学会等名
      第30回日本分子生物学会年会.第80回日本生化学会大会.合同大会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      20071211-15
  • [学会発表] 出芽酵母Cul8,MMS1,MMS22の複合体形成の解析2007

    • 著者名/発表者名
      石井 哲、三村 覚、小布施 力史、嘉村 巧
    • 学会等名
      第30回日本分子生物学会年会.第80回日本生化学会大会.合同大会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      20071211-15
  • [備考]

    • URL

      http://bunshi4.bio.nagoya-u.ac.jp/%7e2kamura/index.html

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi