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2007 年度 実績報告書

加速進化のメカニズム解明:加速進化遺伝子近傍にコードされる逆転写酵素の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 19657070
研究機関東北大学

研究代表者

小川 智久  東北大学, 大学院・生命科学研究科, 准教授 (80240901)

キーワード加速進化 / 逆転写酵素 / 蛋白質工学 / レトロトランスポゾン
研究概要

加速進化型遺伝子群のイントロンにコードされており、遺伝子上では偽遺伝子となっているレトロトランスポゾンの逆転写酵素部位の塩基配列を解析するため、マアナゴガレクチンCongerinI, CongerinIIおよび新規CongerinPのゲノム配列を解析した。その結果、CongerinIとII遺伝子は約2kb、CongerinPは1.2kbの遺伝子長であり、いずれも4つのエキソンと3つのイントロンをもつが、エキソン-イントロン接合部位は、ヒトなどほ乳類ガレクチンと同じであった。また、興味深いことに加速進化がみられたCongerinIとII遺伝子の第1イントロンにのみSINEが存在した。さらに、Congerinにみられた加速進化は、イントロンとエキソンでの進化速度は等しいが、非同義置換が同義置換よりも大きく、ハブ毒遺伝子にみられた加速進化(イントロンよりもエキソンの進化速度が速く、非同義置換が同義置換よりも大きい)とは異なることが判明した。
ハブ毒PLA2ゲノム中にみられたレトロトランスポゾンの逆転写酵素部位の配列をもとに、祖先型逆転写酵素の配列を設計し合成した。大腸菌でのリコンビナント発現を試みているが、まだ発現には至っていない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] A novel recombinant system for functional expression of myonecrotic snake phospholipase A2 in escherichia coli using a new fu2008

    • 著者名/発表者名
      M. Seto, T. Ogawa, K. Kodama, K. Muramoto, Y. Kanayama, Y. Sakai, T. Chijiwa M. Ohno
    • 雑誌名

      Protein Exp. Purif. 58

      ページ: 194-202

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Reconstruction of a probable ancestral form of conger eel galectins revealed their rapid adaptive evolution process for specific carbohydrate recognition.2007

    • 著者名/発表者名
      A. Konno, T. Ogawa, T. Shirai, K. Muramoto
    • 雑誌名

      Mol. Biol. Evol. 24

      ページ: 2504-2514

    • 査読あり
  • [学会発表] Adaptive evolution of proteins in biological offense and defense systems: a case of conger eel galectins2007

    • 著者名/発表者名
      Tomohisa Ogawa, Ayumu Konno, Ko Yamagishi, Koji Muramoto
    • 学会等名
      第7回国際ゲノム会議
    • 発表場所
      東京国際フォーラム
    • 年月日
      20071127-28

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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