• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

培養細胞系を用いた魚類プロバイオティクスの新規検索法

研究課題

研究課題/領域番号 19658031
研究機関筑波大学

研究代表者

星野 貴行  筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 教授 (80219170)

キーワード応用微生物 / ウィルス / 水産学 / プロバイオティクス / 免疫学
研究概要

本研究は、in vitroで乳酸菌によるマクロファージに対する活性化作用を検討しようとするものである。このためには、本検討に用いるマクロファージをいかにして調製するか、さらにその活性を維持させるための培養法を確立することが重要であった。
コイ腎臓より細胞を調製し、密度勾配遠心、プレートへの付着性によりマクロファージを中心とする貪食細胞分画を調製した。本細胞画分からの株化も試みたが、これは成功しなかった。しかし、通常の魚類培養細胞用の培養条件により、貪食細胞画分が数日間以上にわたって活性を維持できることが明らかとなった。
そこで、上記貪食細胞画分を用いて、蛍光標識したビーズの取り込みをフローサイトメトリーにより測定する手法、およびNBT還元能を指標として細胞の活性酸素産生能を定量する手法を確立した。
次に、既にコイ消化管より胆汁酸抵抗性、魚病病原菌に対する抗菌活性を指標として得られていたプロバイオティクス候補乳酸菌株10株を用いて、in vitroでのマクロファージ活性化能について検討した。その結果、いずれの株でも活性化が認められたが、そのレベルは菌株によって異なっていた。このことから、本手法を用いて魚類用プロバイオティクス候補株のさらなるスクリーニングが行えることが明らかとなった。しかしながら、活性化レベルの違いが、菌株によりそれほど大きくはなかった。このため、さらに対象とする菌株を増やして検討を行っていくことも必要と考えられた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] 魚類のプロバイオティクス2007

    • 著者名/発表者名
      星野 貴行
    • 雑誌名

      BIO INDUSTRY 24

      ページ: 47-53

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Evaluation of quenching probe(Qprobe)-PCR assay for quantification of the Koi Herpes Virus(KHV)2007

    • 著者名/発表者名
      S. Kamimura, T. Hagi, S. Kurata, K. Takatsu, H. Sogo, T. Hoshino, K. Nakamura
    • 雑誌名

      Microbes Environ 22

      ページ: 223-231

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi