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2008 年度 実績報告書

酵母を用いる抗ぜんそく・抗アレルギー薬スクリーニング系の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19658033
研究機関鹿児島大学

研究代表者

玉置 尚徳  鹿児島大学, 農学部, 准教授 (20212045)

キーワード血小板活性化因子(PAF) / PAF合成酵素 / アシル転移酵素 / アレルギー / 薬剤スクリーニング / 酵母
研究概要

酵母を用いたPAF合成酵素阻害剤探索法の開発
我々は、酵母においてホスホリパーゼを高発現した場合、PFT1破壊株は、野生株に比べて重篤な増殖阻害を起こすことを見出している。また、平成19年度の研究結果によりPFT1破壊株は、以前に報告されていたリゾホスファチジン酸アシル転移酵素の遺伝子SLC1との二重破壊で致死性を示すことを明らかにした。この条件を用いて、まずヒトのPAF合成酵素遺伝子によって相補される条件を検討した。線虫、マウス、ヒトゲノムデータベースに複数見出したPFT1のホモログ遺伝子を、線虫mRNA、マウスmRNA、ヒト脾臓由来mRNAよりRT-PCRを用いてクローニングを行い、酵母での発現ベクターに導入した。これら形質転換株を培養し、破砕後得られたミクロソーム画分を用いて14CラベルしたリゾPAFを基質として用いPAF合成活性を測定した。その結果、線虫由来の酵素を発現した場合には、PAF合成活性が認められたが、マウス、ヒト由来の酵素に関しては、活性は認められなかった。この結果は、それぞれの酵素が膜酵素であるため正しく膜には移行できていない可能性が示唆された。現在、これらの酵素の発現系の改良を検討している。本研究によって、PAF合成酵素阻害剤のアッセイシステムが確立できる可能性が高まっており、近い将来に完成できるものと考える。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Loss of heterozygosity is induced in Candida albicans by ultraviolet irradiation.2008

    • 著者名/発表者名
      Takagi, Y., Akada, R., K umagai, H., Yamamoto, K., Tamaki, H.
    • 雑誌名

      Appl. Microbiol. Biotechnol. 77

      ページ: 1073-1082

    • 査読あり
  • [学会発表] 細胞膜リン脂質リモデリングの解明に向けて-酵母を用いたアプローチ-2009

    • 著者名/発表者名
      玉置尚徳
    • 学会等名
      日本農芸化学会
    • 発表場所
      福岡国際会議場
    • 年月日
      2009-03-28
  • [学会発表] 分裂酵母リソリン脂質アシル転移酵素の機能解析2008

    • 著者名/発表者名
      玉置尚徳, 他
    • 学会等名
      酵母遺伝学フォーラム
    • 発表場所
      北海道大学
    • 年月日
      2008-09-11
  • [学会発表] 出芽酵母新規リソリン脂質アシル転移酵素の機能解析2008

    • 著者名/発表者名
      玉置尚徳, 他
    • 学会等名
      日本脂質生化学会
    • 発表場所
      徳島県郷土文化会館
    • 年月日
      2008-06-06

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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