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2008 年度 実績報告書

アフラトキシンの生産菌における生理的役割に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19658045
研究機関東京大学

研究代表者

作田 庄平  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 准教授 (80192087)

キーワードアフラトキシン / 昆虫 / マイコトキシン / 生理活性 / 菌類 / 二次代謝産物
研究概要

Aspergillus parasiticusが生育しアフラトキシンを含むピーナッツおよび米を用いて、アフラトキシンの昆虫およびカビの生育に対する影響を調べることでアフラトキシン生産の生理的役割に関する知見が得られないか検討した。A. parasiticusあるいはコントロールとしてAspergillus oryzaeをピーナッツあるいは米培地に植菌し十分量のアフラトキシンを生産するまで生育させた。ピーナッツあるいは米からカビの菌糸を洗い落としたものを乳鉢と乳棒で粉砕したものを餌とし、フジコナカイガラムシを飼育させたところカイガラムシの成育は見られなかった。そこで、ピーナッツ粉末で生育することが知られるタバコシバンムシを用いることにした。タバコシバンムシの成虫に前述のピーナッツあるいは米の粉砕物に産卵させたところ幼虫の出現は見られなかった。現在サンプルに乾燥酵母を加えたものを餌とし、タバコシバンムシの生育に対する影響を観察している。一方、前述の方法で調製したアフラトキシンを含むピーナッツにFusarium graminearum、A. parasiticusあるいはA. oryzaeを植菌し、菌の生育に対する影響を観察した。A. parasiticusが生育しアフラトキシンを含むピーナッツでは、カビを生やさないようコントロールおよびA. oryzaeを生育させたコントロールのピーナッツの場合に比べ、A. parasiticusの生育と胞子形成が促進される現象が観察された。このアフラトキシンによるA. parasiticusの生育促進はPDA培地上では見られず、ピーナッツに含まれる他の成分の関連が示唆された。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Spiroethers of German chamomile inhibit production of aflatoxin G_1 and trichothecene mycotoxin by inhibiting cytochrome P450 monooxygenases involved in their biosynthesis2008

    • 著者名/発表者名
      Tomoya Yoshinari, et al.
    • 雑誌名

      FEMS Microbiol. Lett. 284

      ページ: 184-190

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 精油に含まれるマイコトキシン生産阻害物質2008

    • 著者名/発表者名
      吉成知也、作田庄平
    • 雑誌名

      バイオサイエンスとインダストリー 66

      ページ: 621-623

  • [学会発表] マイコトキシン生産調節剤と汚染防除2009

    • 著者名/発表者名
      作田庄平, 他
    • 学会等名
      2009年度日本農芸化学会大会
    • 発表場所
      福岡国際会議場
    • 年月日
      2009-03-29
  • [学会発表] 2D-DIGEを用いたアフラトキシン生産阻害物質の作用機構解析2009

    • 著者名/発表者名
      吉成知也, 他
    • 学会等名
      2009年度日本農芸化学会大会
    • 発表場所
      マリンメッセ福岡
    • 年月日
      2009-03-28
  • [学会発表] アフラトキシン生産阻害物質ブラストサイジンAの酵母を用いた作用機構解析2008

    • 著者名/発表者名
      吉成知也, 他
    • 学会等名
      第64回日本マイコトキシン学会学術講演会
    • 発表場所
      名古屋市立大学
    • 年月日
      2008-08-29
  • [図書] "Stereochemistry of aflastatin A and blasticidin A: Application of J-based, acetonide and NMR database methods" in Stereochemistry Research TrendS Edited by M. A. Horvat and J. H. Golob, in press2009

    • 著者名/発表者名
      Shohei Sakuda, et al.
    • 出版者
      Nova Science Publishers, Inc.

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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