研究課題/領域番号 |
19658060
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
大手 信人 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 准教授 (10233199)
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研究分担者 |
小山 里奈 京都大学, 大学院・情報学研究科, 助教 (50378832)
松尾 直子 三重大学, 大学院・生物資源学研究科, 講師 (00423012)
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キーワード | 森林植生 / 養分利用 / 安定同位体比 / 窒素循環 / 水質浄化 |
研究概要 |
本研究で目指す直接的な獲得目標は、森林植生を構成する主要な植物である木本植物の体内を移動しているNO3-とアミノ酸の窒素安定同位対比を測定するプロトコルを確立することにある。 本年度はマツとスギの実生苗を試料として、プレッシャーチェンバーを用いて樹体の幹内水を採取し、アミノ酸の窒素安定同位体分析を試みた。JAMSTEC(独立行政法人海洋研究開発機構)の大河内直彦氏の協力で、高精度のガスクロマトグラフと質量分析計を用いた独自のシステムで、アスパラギン酸、トレオニン、グルタミン+グルタミン酸に含まれる窒素安定同位体比を測定した。プレッシャーチェンバーによる幹内水の採取法でも、一応測定可能なアミノ酸は採取され、同位体比の測定が可能であることが示された。また、本年度は、フィールドにおける木本植物の養分利用を明らかにするために、ケーススタディとして、中国の半乾燥地における匍匐性針葉樹に関する調査を行った。前年開発・改良した植物材料の調製法を用いた。貧栄養な半乾燥地土壌における養分条件、特に可吸態の窒素の現存量、同位体組成を把握した上で、植物体の各部位における窒素安定同位体比を調査した。土壌中のNO3-の窒素、酸素安定同位体比の測定には脱窒菌法を用いた。NH4+は、拡散捕集法の後、過硫酸酸化法によってNO3-を生成し、それを脱窒菌法で窒素安定同位体比を測定するプロトコルを確立した。DON(溶存有機態窒素)は同様に過硫酸酸化法によってNO3-を生成しNO3-同位体比を測定した。
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