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2007 年度 実績報告書

甲殻類の化学受容体の特定と機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 19658081
研究種目

萌芽研究

研究機関京都大学

研究代表者

豊原 治彦  京都大学, 農学研究科, 准教授 (90183079)

キーワードイセエビ / 化学受容体 / フェロモン / 膜貫通領域
研究概要

陸上と異なり、海中はきわめて視界が限られた世界であることから、海中に生息する生物は、索餌や繁殖のような基本的行動を行うための情報の多くを嗅覚情報である化学シグナルに依存していると考えられている。特に、繁殖行動において、化学シグナルは、フェロモンとして異性の探索、成熟周期の一致、集団での繁殖行動などに重要な役割を果たしている。例えば図1は、産卵場へ向かうアメリカイセエビの集団行進の様子であるが、このような集団行動の誘発には化学シグナルが重要な働きを担っていると推測されている。これまでに報告された化学シグナル受容体遺伝子はすべてロドプシンと類似した7回膜貫通型Gタンパク質共役受容体をコードしており、膜貫通領域に高度に保存されたアミノ酸配列を有することが知られている。そこで、本研究ではPCR法を用いた受容体遺伝子のクローニングにより、嗅覚器官が比較的大型なイセエビをもちいて研究を行った。膜貫通領域3と7についてPCRプライマーを設計し、嗅覚細胞を多く含むと推測される第一触覚感覚毛から得られたmRNAをもとに合成したcDNAを鋳型としてRT-PCRを行ったところ、予想される540bpのバンドの増幅が見られなかった。そこでさらに膜貫通領域2と7についてPCRを行い、増幅産物を鋳型に膜貫通領域3と7のプライマーで再増幅を行った。その結果、600-800bpの増幅バンドが得られた。現在、その塩基配列解析を行っている。

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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