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2007 年度 実績報告書

海産魚における生殖細胞ゲノムへのインテグレートを目指した遺伝子導入法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19658082
研究種目

萌芽研究

研究機関近畿大学

研究代表者

家戸 敬太郎  近畿大学, 水産研究所, 准教授 (90330240)

研究分担者 豊原 治彦  京都大学, 農学研究科, 准教授 (90183079)
木下 政人  京都大学, 農学研究科, 助手 (60263125)
キーワードマダイ / 遺伝子導入 / マイクロインジェクション / トランスポゾン / トランスポゼース / インテグレート
研究概要

マダイvasa遺伝子のクローニングを行い,生殖腺のtotal RNAなどから2,427 bpのcDNA配列を得た。この配列には1,893bpのopen reading frame,終始コドン(TAA)および363bpの3'非翻訳領域(3'UTR)が含まれていた。cDNA配列の翻訳領域から推定したアミノ酸配列は631残基でvasaの特徴を備えており,他の生物種のvasaとも高い相同性を示したことからクローニングした遺伝子がマダイのvasa遺伝子であることが示唆された。さらに,マダイのゲノムDNAからゲノムウォーキングおよびPCR法によってクローニングされた遺伝子断片から13,547bpのゲノムDNA配列を得た。その配列には翻訳領域と翻訳領域の上流域(3,116bp)と翻訳領域下流域(188bp)が含まれていた。
上記でクローニングされたvasaプロモーターと3'UTRとの間にGFP遺伝子を連結し,その両端にtransposase認識配列を付加した発現ベクターを構築した。そのベクターをマイクロインジェクション法によってメダカtransposaseのmRNAとともにマダイ受精卵に導入し,孵化後20日目に生殖細胞におけるvasa-GFPの発現を観察して作成されたベクターが機能するかどうかを確認した結果,生殖細胞があると思われる部位にGFP様の蛍光がみられたもののマダイの自家蛍光とGFPによる蛍光との識別が困難であった。しかし導入した個体を個体識別可能な大きさまで継続飼育してIDタグ標識するとともに鰭の一部を切り取りゲノムDNAを抽出してGFP遺伝子の存在をPCR法で確認した結果,12%以上の魚のゲノムDNAからGFP遺伝子が検出され,導入した遺伝子の染色体への取り込みが確認された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Construction of an expression vector containing a 〓-actin promoter region for gene transfer by microinjection in red sea bream Pagrusmajor2007

    • 著者名/発表者名
      Keitaro Kato
    • 雑誌名

      Fisheries Science 73

      ページ: 440-445

    • 査読あり
  • [学会発表] マダイ生殖細胞系列特異的発現遺伝子の検索2007

    • 著者名/発表者名
      常本 和伸
    • 学会等名
      平成19年度日本水産学会秋季大会
    • 発表場所
      函館
    • 年月日
      2007-09-27
  • [学会発表] マダイにおけるvasa遺伝子のクローニングと発現に関する研究2007

    • 著者名/発表者名
      笹尾 紘平
    • 学会等名
      平成19年度日本水産学会秋季大会
    • 発表場所
      函館
    • 年月日
      2007-09-27

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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