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2007 年度 実績報告書

中性子線分析法を用いた農産物産地判別高度化技術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19658092
研究機関東京大学

研究代表者

中西 友子  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (30124275)

キーワード無機元素 / 産地判別 / 放射化分析
研究概要

産地が明確なタマネギを使用して、測定条件を検討し、実際に数種類の元素の定量を行った。試料は生育場所と品種が異なるタマネギについて北海道産14種類と佐賀産25種を用いて測定した。試料はよく混合した後、凍結乾燥を行い、数100mgほどを高純度ビニル袋に封入し、日本原子力研究開発機構の研究用原子炉JRR3Mにて照射を行なった。本年の目標である、サンプル調製方法の検討、ならびに測定手法がほぼ確立できたところである。短時間照射の中性子放射化分析においては試料は100mgで測定可能なこと、また30秒の照射後、2分間冷却し、2分間測定することが良いことが判った。また長期照射では照射が20分、照射後1週間冷却し、3-4週間の知に30000秒測定する条件が求まった。即発γ線分析においては、測定における数え落としを最小にするため照射試料の量は500mgが最適であること、また、測定時間を50000秒まで検討した結果、2000秒の測定で十分元素の定量が可能であることがわかった。中性子放射化分析により、Na、Mg、Al、Cl、K、Ca、Mnなどの元素を定量することができた。また即発γ線分析により、H、B、C、N、S、Cl、Kなどの元素を定量することができた。放射化分析で得られた元素のみでデータ解析(PCA)を行った結果、佐賀産と北海道産を判別することができた(MTAA-12国際会議にて発表)。また牛肉についても同様な検討を行ない、国産和牛とアメリカ産牛肉の違いを判別できる可能性が示唆された(MTAA-12国際会議にて発表)。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Studies of Elements in Onions, Specific to Producing Districts Through Instrumental Neutron Activation Analysis and Prompt Gamma-Ray Analysis.2007

    • 著者名/発表者名
      Tanoi, K., Matsue, H., Iikura, H., Saito, T., Hayashi, Y., Hamada, Y., Nishiyama, H., Kobayashi, N.I. and
    • 学会等名
      12th International Conference on Modern Trends in Activation Analysis
    • 発表場所
      東京・日本
    • 年月日
      20070900
  • [学会発表] Application of Prompt Gamma-Ray Analysis and Instrumental Neutron Activation Analysis to Identify the Beef's Provenance.2007

    • 著者名/発表者名
      Saito, T., Tanoi, K., Matsue, H., Iikura, H., Hamada, Y., Seyama, S., Masuda, S. and Nakanishi, T.M.
    • 学会等名
      12th International Conference on Modern Trends in Activation Analysis
    • 発表場所
      東京・日本
    • 年月日
      20070900

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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