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2008 年度 実績報告書

機能的植物ウイルスベクターを用いた家畜動物への新たな粘膜免疫法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19658113
研究機関東京大学

研究代表者

林 良博  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (90092303)

研究分担者 松本 安喜  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 准教授 (90251420)
キーワード植物ウイルス / モザイクウイルス / 粘膜免疫法 / ワクチン / 抗原産生
研究概要

本研究は、植物ベクターを用いて効率的にワクチン抗原を可食植物に産生させ、家畜動物に粘膜免疫を行うというものである。本年度は、ワクチン抗原を導入した組換えタバコモザイクウイルスの作出、ナス科作物への導入、および植物において産生されたワクチン抗原を用いた、マウス及び家畜動物への感染防御試験を行うことを計画していた。はじめに、平成20年度に、平成19年度に予定していた、組換えタバコモザイクウイルスの作出を行った。ブタ回虫感染防御抗原であるAs16の遺伝子を、植物用に最適化したものを用い、ゲートウェイ法により、pTogJベクターに組み込んだ。改変As16遺伝子を導入したpTogJベクターを、in vitroで転写し、カーボランダム法により、Nicotiana tabacum CV. Xanthi nc葉に塗布した。組換えタバコモザイクウイルスの生成が、プラークの出現により、確認された。次に、得られたAs16産生組換えタバコモザイクウイルスを、Nicotiana benthamianaに感染させ、感染10日後に感染葉およびその上葉を回収し、導入As16 mRNAの転写をRT-PCRにより確認した。さらに、抗As16抗体を用いたウェスタンプロット解析により、16kDa程度のバンドが認められ、今回作出されたブタ回虫As16遺伝子導入組換えタバコモザイクウイルスの感染により、タバコにおいて組換えAs16蛋白が産生されたことが示唆された。今後、吸引法によるタバコへの効率的感染を行うとともに、他のナス科作物への感染及びAs16蛋白産生の確認を行い、本組換えウイルスを用いた感染防御抗原の産生およびその感染防御効果について検討する予定である。

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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