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2007 年度 実績報告書

好酸球遊走関連分子を標的としたネコ気管支喘息に対する臨床基盤の確立

研究課題

研究課題/領域番号 19658118
研究機関岐阜大学

研究代表者

深田 恒夫  岐阜大学, 連合獣医学研究科, 教授 (80081595)

研究分担者 前田 貞俊  岐阜大学, 応用生物科学部, 准教授 (50377694)
キーワード喘息 / 動物モデル / ネコ / ケモカイン
研究概要

平成19年度はTh2型リンパ球において選択的に発現しているCCR4遺伝子のクローニング、ネコ正常組織におけるCCR4遺伝子発現プロファイルおよびネコCCR4タンパクを認識するモノクローナル抗体の検索を行った。ネコ胸腺より抽出したtotal RNAからcDNAを作成し、イヌおよびヒトCCR4の塩基配列を基にして作成したプライマーを用いたPCRによってネコCCR4のORF配列を決定した。その結果、ネコCCR4遺伝子は360残基のアミノ酸をコードする1083塩基からなり、アミノ酸レベルでのイヌおよびヒトCCR4との相同性はそれぞれ89%および87%を示した。ネコCCR4遺伝子を特異的に増幅するプライマーを用いたRT-PCRによってネコ正常組織におけるMrna発現を検討したところ、胸腺、肺、胃、肝臓、腎臓、膵臓および脾臓における発現を確認した。さらに、抗ヒトCCR4モノクローナル抗体を用いてネコ末梢血CCR4陽性細胞の検出を試みたところ、CCR4陽性細胞の約60%がCD4を発現していることが明らかとなった。ネコの正常組織および末梢血リンパ球におけるCCR4発現プロファイルはイヌおよびヒトのものと類似していることから、本分子がネコのアレルギー性疾患の病態を評価する上で有用である可能性が示された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Expression analysis of CCL27 and CCL28 mRNA in lesional and non-lesional skin of dogs with atopic dermatitis2008

    • 著者名/発表者名
      Sadatoshi MAEDA(Sadatoshi MAEDA)
    • 雑誌名

      Journal of Veterinary Medical Science 70

      ページ: 51-55

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Allergen challenge decreases mRNA expression of regulatory cytokines in whole blood of high-IgE beagles2007

    • 著者名/発表者名
      Sadatoshi MAEDA(Sadatoshi MAEDA)
    • 雑誌名

      Veterinary Dermatology 18

      ページ: 422-426

    • 査読あり
  • [学会発表] イヌケラチノサイトにおける炎症性サイトカイン誘導性TARC/CCL17 mRNA発現について2008

    • 著者名/発表者名
      柴田早苗(前田貞俊)
    • 学会等名
      第145回日本獣医学会学術集会
    • 発表場所
      麻布大学
    • 年月日
      2008-03-30

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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