研究課題/領域番号 |
19658119
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研究種目 |
萌芽研究
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研究機関 | 麻布大学 |
研究代表者 |
土屋 亮 麻布大学, 獣医学部, 准教授 (30188586)
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研究分担者 |
山田 隆紹 麻布大学, 獣医学部, 教授 (20126460)
斑目 広郎 麻布大学, 獣医学部, 准教授 (20173768)
荻原 喜久美 麻布大学, 環境保健学部, 講師 (50154381)
久末 正晴 麻布大学, 獣医学部, 講師 (80333144)
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キーワード | イヌ / 乳腺腫瘍 / ネコ / マウス乳癌ウイルス / レトロウイルス |
研究概要 |
イヌにおいて乳腺腫瘍は腫瘍の発生の中で最も頻度が高いことが知られており、ネコにおいても発生は多くその発生機構にMMTVが関与している可能性もある。そこで、乳腺腫瘍におけるMMTVの感染は過去の人のMMTVの検出の報告に従い、PCR法にて実施した。まず、一次スクリーニングとして乳腺腫瘍と診断された犬および猫から、患部の組織よりDNAを抽出し、外来性MMTVに特異的なプライマーを設計しPCR法を試みた。目的の遺伝子断片が得られた場合には、遺伝子クローニング・シークエンスを実施し塩基配列の解析を試みた。現在までに、外科的切除によって得られたイヌ37例、ネコ10例のサンプルにおいて解析を実施したところ、イヌで約20%、ネコで約50%でPCRの陽性症例が確認された。現在、これらの塩基配列の確認作業を実施している最中である。また、病理組織検体についても、現在サンプルの収集作業を進めており、一定の検体が集まり次第解析を実施する予定である。本年度に得られた結果から、イヌおよびネコにおいてMMTVが感染している可能性が示唆された。しかしPCR法という高感度な手法にてアプローチを行なっているため、依然としてコンタミネーションや、他の遺伝子断片を検出している可能性も否定できないため、今後シークエンスやサザンプロットなどによって上記結果の真偽を検証する必要があると思われる。
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