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2008 年度 実績報告書

超高比放射能標識リガンドによる生体超微量現象の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19659006
研究機関大阪大学

研究代表者

井上 修  大阪大学, 医学系研究科, 教授 (50159969)

研究分担者 細井 理恵  大阪大学, 医学系研究科, 助教 (30291446)
キーワード超高比放射能 / モルヒネ / 鎮痛作用 / diprenorphine / ポジトロン / インビボ / インビトロ
研究概要

昨年度は極微量のオピオイド(naltrexone)が、モルヒネの鎮痛作用の増強効果及び作用持続時間の延長作用を有すること、モルヒネの反復投与による耐性形成を抑制することを行動科学的手法により確認した。今年度はポジトロン核種(^<11>C)で標識合成可能なオピオイド拮抗薬として[^<11>C]diprenorphineを選択し、条件検討の結果、70〜110Ci/μmolの超高比放射能での標識合成法を確立した。同時に極微量のdiprenorphineがnaltrexoneと同様の薬理作用を有するか、否かについて検証実験を行い300-1000pg/kgの用量でモルヒネの鎮痛作用を増強することを確認した。次に超微量(1-4ng/kg)及び微量(0.4μg/kg)の[^<11>C]diprenorphineをマウス及びラットに静注し、脳内分布をオートラジオグラフィー法にて検討した結果、結合分布に若干の差を認めた。同時に[^<11>C]diprenorphineの濃度を20pM、0.1nM、1nM、1μMの4種類に変化させマウス及びラットの脳切片を用いたインビトロのオートラジオグラフィーにて結合の局在分布を比較したが、リガンド濃度により若干の相違を認めた。今後詳細な検討が必要であるが、超微量のオピオイド拮抗薬はμ-受容体とco-localizeしている結合部位に作用して特異的な薬理作用を発現する可能性が高いことが示唆された。

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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