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2008 年度 実績報告書

クラスター効果を活用した新しいテーラーメード創薬技術の確立

研究課題

研究課題/領域番号 19659027
研究機関同志社大学

研究代表者

西川 喜代孝  同志社大学, 生命医科学部, 教授 (40218128)

キーワード薬学 / 感染症 / 糖鎖 / 衛生 / 蛋白質
研究概要

前年度に確立した、Stx2B-subunitとマルチバレントペプチドライブラリーとの結合の高感度検出法(ALPHA法)、ならびにマルチバレントペプチドライブリーの最適核構造を用い、以下の検討をおこなった。
1 Stx2B-subunitに対する1 position固定ライブラリーを用いたスクリーニング
得られた最適核構造(MA-XXXX-AU)_4-3Lysに、XXXZXXXの配列からなるライブラリーを導入する。Zは固定アミノ酸を示す。
(MA-XXXZ_1XXX-AU)_4-3Lys, (MA-XXXZ_2XXX-AU)_4-3Lys,〜
今回スクリーニングの効率を上げるため、Zの位置に性質の異なるアミノ酸ミックスチャーを導入した。すなわちZが、(G,A), (V,L,I,M), (F,Y,W), (S,T), ((D,E), (N,Q), (K,R,H), (P)から構成される8種のライブラリーを合成し、Stx2B-subunitとの結合をALPHA法で検討した。検討にあたっては、bgを下げるための試みとして、1)Stx2B-subunit変異体を大量に存在させる、2) 系に界面活性剤、あるいはBSAを導入する、3) ligandとtargetの量比を詳細に検討する、以上の検討を行った。最終的にbgを十分に抑制する条件を決定することができ、本条件で上記8種のライブラリーのスクリーニングを行ったところ、(K,R,H)を有するライブラリーに特異的な結合が観察された。本結果はこれまで得られていたStx2B-subunitが塩基性アミノ酸クラスターを選択するという結果と合致しており、本系の方向性の正しさが証明された。現在K,R,Hの絞り込み、さらに固定アミン酸を増やした検討を順次すすめている。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 備考 (2件) 産業財産権 (1件) (うち外国 1件)

  • [雑誌論文] Yip1A regulates the COPI-independent retrograde transport from the Golgi apparatus to the endoplasmic reticulum.2009

    • 著者名/発表者名
      Kano F., Yamauchi S., Yoshida Y., Watanabe-Takahashi M., Nishikawa K., Nakamura N., Murata M.
    • 雑誌名

      J. Cell Sci. (in press)

    • 査読あり
  • [学会発表] クラスター効果に基づく強い相互作用を阻害する技術一多価型ペプチドライブラリー法2009

    • 著者名/発表者名
      高橋美帆, 西川喜代孝
    • 学会等名
      第82回日本細菌学会総会
    • 発表場所
      名古屋国際会議場
    • 年月日
      2009-03-13
  • [備考]

    • URL

      http://jstore.jst.go.jp/cgi-bin/patent/advanced/detail.cgi?patid=19242

  • [備考]

    • URL

      http://jstore.jst.go.jp/cgi-bin/patent/advanced/pat/detailpat.cgi?patid=19242&detailid=22729

  • [産業財産権] Method of screening toxin-neutralizing peptide, STX2 inhibitory peptide and vero toxin-neutralizing agent2009

    • 発明者名
      Nishikawa, Kiyotaka
    • 権利者名
      Japan Science, Technoloy Agency
    • 産業財産権番号
      Australian Patent No. 2005257527
    • 取得年月日
      2009-01-29
    • 外国

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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