研究課題
以下の結果を得ました1.組織Q-FISH法により、上皮内癌、癌の発生母地、正常食道粘膜上皮の3者のテロメア長を測定した。非担癌正常上皮の年齢との相関直線を求めると、上皮内癌と発生母地は、ほとんど全て相関直線の値より短く、癌と並んで発生毎地ではテロメアの短いことがわかった。また、癌では染色体の不安定性の指標である分裂後期架橋が観察され(高倍で1個程度)、非癌部では1切片で1個程度であった。非担癌主常上皮では観察されなかった。2.前記の食道と同様な研究手法により、舌粘膜でテロメア長を測定した。その長さは、癌と癌の発生母地は、非担癌正常上皮よりも短く、分裂後期架橋の所見も同様であった。3.1、2の結果から癌の発生母地のテロメア長の短いことを証明した(検討症例を増加中)。舌の正常部分については、雑誌に投稿済み(現在リバイス中)。
すべて 2007
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Exp Gerontol 42
ページ: 944-950