研究課題
平成19年度は、強直症自然発症モデルをリコンビナント系統として樹立し、さらに、当モデル疾患に対するY染色体の作用を中心に調べた。1.MRL/lprとC3H/lprのF1から、関節腫脹を各世代の選択圧指標として、強直症自然発生モデルを樹立した(F15世代)。Y染色体はC3H系統由来であった。本マウスの強直症の発症は、F1マウスと比べて優位に若年発症し、重篤であった。2.さらに、本モデルマウスにMRL系統由来のY染色体を導入したコンソミック系統を樹立した。Y染色体はMRL系統由来であった。本マウスにも同様に関節腫脹が認められた。3.上記2系統マウスにおいて、関節腫脹を観察した。その結果、Y染色体の違いは、関節腫脹を指標とする発症率に影響しないことが分かった。4.今後は、上記2系統マウスを用いて、Y染色体の病理組織学的影響を検証する予定である。5.本モデル疾患の治療実験に用いるfibroblast growth factor(FGF)受容体の拮抗タンパクの合成に成功した(特許申請計画中)。
すべて 2007
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