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2007 年度 実績報告書

抗体の特異性を利用したターゲティングウイルスの開発

研究課題

研究課題/領域番号 19659114
研究機関北海道大学

研究代表者

吉田 玲子  北海道大学, 人獣共通感染症リサーチセンター, 博士研究員 (80435966)

研究分担者 高田 礼人  北海道大学, 人獣共通感染症リサーチセンター, 教授 (10292062)
鈴木 定彦  北海道大学, 人獣共通感染症リサーチセンター, 教授 (90206540)
キーワードウィルス / 抗体 / 遺伝子治療
研究概要

ウイルス感染症やがんの有効な治療法として、ウイルスベクターを用いる遺伝子治療は効果的な方法として注目されている。本研究では、標的特異性を高めるためモノクローナル抗体を利用して、遺伝子を標的細胞に効率よく導入できるターゲティングウイルス(標的指向性ウイルス)の開発を目的としている。
19年度は、ウイルスの治療モデルとして水胞性口炎ウイルス(VSV)を用いたインフルエンザ感染細胞に対するターゲティングウイルス作製を行った。インフルエンザウイルスHAに対するモノクローナル抗体MAb S139/1の抗体遺伝子を解析して超可変部位の塩基配列を決定し、遺伝子組み換えにより、ヒト抗体定常部遺伝子とのキメラ型Fab遺伝子を作製した。抗体のC末側に、VSVの膜貫通領域と細胞内領域を付加して、抗インフルエンザウイルスFab抗体タンパク質発現用プラスミドを作製した。これを293T細胞に導入して、抗体遺伝子の発現を免疫染色法およびWestern blot法により調べた。その結果、細胞でのMAb S139/1 Fab抗体タンパク質の発現が確認できた。一方、膜融合タンパク質として、センダイウイルスのFタンパク質遺伝子を用いた。センダイウイルスのRNAを抽出して、RT-PCRでF遺伝子を合成後、タンパク質発現用プラスミドpCAGGSに組み込んだ。293Tに遺伝子導入して、Fタンパク質の発現を確認した。次に、ターゲティングウイルス作製するために、抗体とFタンパク質を細胞に同時に発現させて、G遺伝子をGFPに置換したVSVを感染させることにより増殖したウイルスを回収した。次年度はこのウイルスがターゲティングウイルスとして機能するかを検討する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [学会発表] Heterosubtypic cross-neutralization of influenza A viruses by a novel hemagglutination-inhibiting monoclonal antibody2007

    • 著者名/発表者名
      吉田 玲子
    • 学会等名
      Options for the Control of Influenza VI
    • 発表場所
      Metro Toront Convention Centre, Canada
    • 年月日
      20070617-23
  • [図書] 粘膜免疫からの感染と免疫応答機構:体の入口から呼吸器・消化器, 生殖器, 皮膚までの制御システム(実験医学;増刊Vol. 25)2007

    • 著者名/発表者名
      吉田 玲子
    • 総ページ数
      98-104
    • 出版者
      羊土社

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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