研究課題/領域番号 |
19659126
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
大谷 壽一 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 准教授 (70262029)
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研究分担者 |
澤田 康文 東京大学, 大学院・情報学環, 教授 (80114502)
堀 里子 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 講師 (70313145)
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キーワード | 包装 / 剤形 / 医薬品適正使用 / データベース / 医療ミス |
研究概要 |
投薬ミスに代表される医療ミスは大きな社会的問題となっている。その要因として医薬品の製剤や包装の特性や、その変更が関係した事例が多数見出されている。本研究では、こうした医薬品の製剤・包装の特性やその変更に伴う投薬ミスの要因を詳細に解析するとともに、製剤や包装、その変更にかかる情報を一元的に管理し有効活用するためのシステムの構築を目指した。 本年度においては、まず製剤・包装に関する特性項目のうち、錠剤、散剤、カプセル剤、液剤、腔用剤、外用塗布剤、貼付剤に関する特性階層項目を網羅的にリストアップした。なお、特性階層項目とは、包装・製剤変更の対象を示す、階層的構造を有する特性の項目であり、それらは1)剤形種別(例:錠剤、カプセル剤など)、2)パーツ(例:本体、PTP包装、梱包箱)、3)属性(有無、表示、材質、形状など)、4)詳細(エンボス、印刷、ラベルなど)、の四段階の階層により表現可能であった。 続いて、上述の薬剤の製剤・包装の特性が変更された場合のデータを格納するためのデータベースの構造を、パーソナルコンピュータ上に設計した。さらに、このデータベースを、WEBブラウザを介して編集するためのシステムのプロトタイプをLAN上に設計した。その結果、構築したシステムは実際に行われた包装・製剤変更の情報を有効に規格化・整理して格納できることが確認された。 現在、このデータベースをもとに、商用サーバ上で動作するWEB-basedシステムの構築にとりかかっている。
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