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2008 年度 実績報告書

ストレスの定量的評価の試み

研究課題

研究課題/領域番号 19659147
研究機関北海道大学

研究代表者

藤田 博美  北海道大学, 大学院・医学研究科, 教授 (60142931)

キーワード環境応答 / ストレス / シグナル伝達 / 環境因子 / 培養細胞
研究概要

成果の一部を上げる. まず, ニジマス由来RTG-2細胞の環境ストレスに対する応答を解析した. 化学汚染物質トリブチルスズ(TBT)がRTG-2にMAP kinase (ERK, JNK, p38 MAP kinase)の活性化を惹起すること, caspase活性化を伴うapoptosisを誘導することを明らかにした. さらにJNKがTBTによるcaspase依存的なapoptosisに, p38 MAP kinaseがcaspase非依存的な細胞死に関与することを明らかにした. 更に熱ショックに対する応答の解析を行った.
次に, 生物進化の過程でヒトを含めて広く保存されてきた様々な環境ストレスに対して共通する検知・応答機構について, 細胞骨格と細胞接着に注目して検討を進めた. 即ち, 良く保存されているArf-GAPタンパクGIT1とアダプタータンパクNckの結合様態と生理的意義について, 分子細胞生物学的な検討を行い, GIT1のチロシンリン酸化がNickを結合パートナーとして細胞内局在の移動をもたらし細胞機能を発揮していることが示唆された. これらのタンパクは線虫から哺乳動物まで重要な役割を果たしており, 普遍性の高いものであることが推察される.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] JNK and p38 MAPK are independently involved in tributylin-mediated cell death in rainbow trout RTG-2 cells2009

    • 著者名/発表者名
      Urushibara N, Mitsuhashi S, et.al.
    • 雑誌名

      Comp Biochem Physiol-Part C : Toxicol and Pharmacol (in press)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] induction of natural killer T cell from embryotic stem cells prepared by somatic cell nuclear transfer2008

    • 著者名/発表者名
      Wakao H, Wakao R, et.al.
    • 雑誌名

      FASEB J. 22

      ページ: 2223-2231

    • 査読あり
  • [学会発表] 血小板におけるチロシンキナーゼFAKそしてPyk2によるGIT1リン酸化の拮抗的制御2009

    • 著者名/発表者名
      佐々木知幸ほか
    • 学会等名
      第79回日本衛生学会総会
    • 発表場所
      北里大学薬学部, 東京
    • 年月日
      2009-03-31

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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