1)ナノテクノロジーの健康影響に関する研究ナノテクノロジーの健康影響の問題(遺伝子毒性、細胞毒性、器官毒性等)について、公衆衛生領域と科学哲学領域から、米国、欧州各国の各種研究活動及び対策報告書の状況について英国で調査した。 2)ナノテクノロジーの環境影響に関する研究ナノテクノロジーがヒトおよび生態系等の環境へおよぼす影響(大気・水・土壌、魚類、小動物等)について、公衆衛生領域と科学哲学領域から、そのリスク評価にかかる手法や対応等を米国、欧州各国の各種研究活動及び対策報告書の状況について英国で検討した。 3)ナノテクノロジーの倫理、社会影響に関する研究ナノテクノロジーの社会影響等の倫理・社会的判断の根拠となる理論(予防原則等)の妥当性や科学性とのバランスを、哲学・倫理(関与倫理、工学倫理)と生命倫理から検討し、米国、欧州各国と我が国社会における合意形成の方向性を検討し、論文にまとめた。 4)ナノテクノロジーの予見的社会対策手法に関する研究健康・環境影響に関する知見が十分に整っていない状況の中、ナノテクノロジーについて諸外国の取り組みについて予防原則(Precautionary)と疫学から、また、グローバルな規制・倫理制度から検討するとともに、我が国の予見的な社会対策の構築にあたり、従来の化審法等との比較でその基盤となる研究を行い、学会で発表した。 研究協力者所属研究機関氏名役割分担 英国セント・メリー大学・教授ジェフリー・ハント哲学・倫理的研究
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