研究概要 |
腸管のクリプト細胞のマイクロコロニーアッセイを用いて放射線適応応答の有無を調べた。ICRマウスを用いpriming doseとして0.05Gy,0.5Gy,1.0Gyを用いた。Priming dose投与後、6、12、24時間後にtest doseとして12Gyを照射した。Test dose投与後3.5日目にマウスを屠殺し腸管を採取、パラフィン切片を作成し、空腸全周あたりクリプトマイクロコロニー数をカウントした。OGyコントロールとpriming doseのみのコントロールではそれぞれ145±5.3、140±6で有意差を認めなかった。12Gyのみでは48±6.8で有意に減少するが、priming dose 0.5Gyを照射し、12、24時間後に12Gyのtest doseを照射した群のマイクロコロニー数はそれぞれ68±5.4、58±4で統計学的に有意ではなかったが、放射線適応応答の存在を否定するものではなかった。現在、確認のための実験を続けている。
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