研究課題/領域番号 |
19659327
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
神田 圭一 京都府立医科大学, 医学研究科, 講師 (60295649)
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研究分担者 |
高見沢 計一 国立循環器病センター研究所, 生体工学部, 室員 (10163312)
大場 謙吉 関西大学, 工学部, 教授 (30029186)
田地川 勉 関西大学, 工学部, 講師 (80351500)
渡辺 太治 京都府立医科大学, 医学研究科, 助教 (20448723)
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キーワード | 血管内治療 / 再生医療 / カバードステント / 静脈弁 / 自家組織 |
研究概要 |
人工物を体内に埋入した際に、生体防衛機構の働きによって周囲に繊維芽細胞とそれが産出するコラーケン線維によって構成されるカプセル状組織体を血管内治療に応用するための基礎的技術開発を行った。 (1)表面・力学的設計:光ナノ表面修飾技術を鋳型の表面性状設計に応用し分子レベルで行なった。 (2)基材・形状設計:鋳型基材の材質の違いが与える組織形成への影響を調べた。また、鋳型形状の設計により、目的とする形状が任意のサイズで構築できるかを検討した。 (3)カプセル状組織体をカバードステントとして形成する技術の開発:金属製のステントを拡張した状態でシリコンテューブの周囲にマウントしてこれをウサギ皮下に埋入した。1ヶ月後にステントの間隙は自家結合組織で覆われ、カバードステントが形成された。 (4)支援技術開発:デリバリー・システム開発を開始した。机上でのリマウント・デリバリーともに組織膜の損傷無く行うことが出来た。 (5)動物移植実験の開始・ウサギの大腿動脈を切開し、病変の無い腹部大動脈に径3mmのカバードステン卜自家留置を行った。留置は問題なく行うことが出来、留置後の血管造影でも開存が確認出来た。更に植え込み後1週後にはカバードステントの内腔は完全に血管内皮細胞で覆われていた。 (6)疾患モデルの開発を開始:疾患モデルの開発に着手した。まずは、Bio-Covered Stentの為の動脈瘤・動脈損傷モデルと、大動脈瘤モデルの開発に着手した。
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