• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

肝内結石症からの胆道発癌プロセスと糖鎖分子マーカー活用による肝内胆管癌の早期診断

研究課題

研究課題/領域番号 19659336
研究機関筑波大学

研究代表者

遠藤 隆志  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (60223690)

研究分担者 正田 純一  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 准教授 (90241827)
兵頭 一之介  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (60416469)
大河内 信弘  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (40213673)
平林 淳  独立行政法人産業技術総合研究所, 糖鎖工学センター, 副センター長 (40156691)
キーワード胆道系悪性腫瘍 / レクチン / 糖鎖分子マーカー / 個別化医療
研究概要

肝内胆管癌の診断のための分子マーカー探索を主たる目的とし,肝内胆管癌の組織切片中の局所領域(癌部および非癌部)における発現糖鎖の差異を調べるために,レクチンアレイ解析を施行中である.肝内結石症合併型肝内胆管癌14例(癌部14例,非癌部14例),非合併型患者数29症例(癌部30例,非癌部33例)について,以下の手順に従い比較糖鎖プロファイリングを試みた.まず,各組織切片中の癌上皮と非癌上皮について,1mm^2に相当する領域をスクラッチし、抗原賦活化後,0.5%NP40によりタンパク質の抽出を行った.得られたライセート中に存在するタンパク質をCy3標識し,レクチンアレイにアプライした.これらレクチンアレイ解析のデータを用いて,癌部と非癌部の比較解析を行ったところ,幾つかのレクチン種で有意な差が見出された.肝内胆管癌の診断マーカーの有力候補になると考えるレクチンについて,正常肝(転移性肝癌),肝内胆管癌,混合型肝癌,肝細胞癌の標本における発現を免疫組織化学にて検討中である.
今後においては,同定されつつあるレクチンのキャリアー分子について,癌上皮部分には高発現レベルを示し,正常上皮あるいは異型上皮においては低発現レベルを示す分子を抽出し,上記の組織標本によるvalidationを行い,肝内胆管癌の診断に有用であると考えられるキャリアー分子の絞り込みを行っていく予定である.さらに,臨床現場における生検,胆汁,血清標本を対象とする診断マーカーの検出系を構築していく計画である.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] MUC4 Interacts with ErbB2 in Human Gallbladder Carcinoma: Potent2008

    • 著者名/発表者名
      Miyahara N, Shoda J, et. al.
    • 雑誌名

      Eur J Cancer (印刷中)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Development of an all-in-one technology for glycan profiling targeting2008

    • 著者名/発表者名
      Matsuda A, Shoda J, et. al.
    • 雑誌名

      Biochem Biophys Res Commun (印刷中)

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi