• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

中枢神経再生のための細胞外マトリックス指向性キメラプロテイン

研究課題

研究課題/領域番号 19659364
研究機関京都大学

研究代表者

加藤 功一  京都大学, 再生医科学研究所, 准教授 (50283875)

研究分担者 岩田 博夫  京都大学, 再生医科学研究所, 教授 (30160120)
キーワードキメラタンパク質 / 再生医療 / 中枢神経 / 細胞増殖因子 / 細胞外マトリックス / 細胞接着 / 神経幹細胞 / 細胞アレイ
研究概要

神経成長因子や細胞接着ペプチドのようなタンパク質性因子を神経組織内の局所において効果的に作用させるための技術開発を目指し、細胞外マトリックス指向性キメラプロテインの設計を行った。
具体的には、神経組織内あるいは対外から加えた細胞外マトリックス(ECM)に対して親和性をもつペプチド鎖を遺伝子工学的手法によってタンパク質性因子と融合した。H19年度は、コラーゲン結合ドメイン(von Willebrand factor A3 domain)が、細胞外マトリックス指向性ドメインとして有効であることを見出し、そのコラーゲン結合性をおもに表面プラズモン共鳴測定法によって詳細に調べた。そのドメインを1成分とするキメラプロテインを大腸菌発現系を利用して合成した。融合したパートナーとしては、神経幹細胞の接着性を付与するための神経接着分子(NCAM)に含まれるペプチド配列および細胞外マトリックス成分のラミニンに含まれるペプチド配列である。また、神経幹細胞の増殖を促進するため、上皮細胞増殖因子(EGF)とのキメラプロテインについても合成し、評価に供した。さらに、これらの機能ドメインについて、それらがECM上に集積された状況における機能発現について調べた。とくに、神経幹細胞の増殖、分化、そして、神経突起伸長に焦点を当てた。多種類の機能因子について効率よく評価するため、我々がこれまでに開発してきた細胞アレイ法による分析法も取り入れ検討した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Oriented immobilization of epidermal growth factor onto culture substrates for the selective expansion of neural stem cells.2007

    • 著者名/発表者名
      Nakaji-Hirabayashi, T., Kato, K., Arima, Y., Iwata, H.
    • 雑誌名

      Biomaterials 28(24)

      ページ: 3517-3529

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Ultrastructural study on the specific binding of genetically engineered epidermal growth factor to type I collagen fibrils.2007

    • 著者名/発表者名
      Kato K., H. Sato, Iwata, H.
    • 雑誌名

      Bioconjugate Chemistry 18(6)

      ページ: 2137-2143

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi