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2008 年度 実績報告書

脂肪細胞から核の初期化を経て誘導した軟骨細胞による軟骨修復

研究課題

研究課題/領域番号 19659378
研究機関大阪大学

研究代表者

妻木 範行  大阪大学, 医学系研究科, 独立准教授 (50303938)

研究分担者 吉川 秀樹  大阪大学, 医学系研究科, 教授 (60191558)
岡本 美奈  大阪大学, 医学系研究科, 特任研究員 (50457008)
キーワード軟骨細胞 / 内軟骨性骨化 / トランスジェニックマウス / コラーゲン / 初期化因子
研究概要

軟骨特異的発現をもたらすXI型コラーゲンα2鎖遺伝子(Collla2)のpromoter/enhancer配列にLacZとネオマイシン耐性遺伝子の融合遺伝子であるβgeo遺伝子を結合したトランスジーンコンストラクトを作製した。これを導入したトランスジェニックマウスを作製し、ラインを樹立した。このマウスの胎仔をX-galで染色すると、四肢と肋骨の軟骨原基のみが青く染まり、軟骨特異的にトランスジーンを発現していることが示唆された。このマウスの皮膚から線維芽細胞を、軟骨から軟骨細胞を初代培養した。培養にG418を添加すると、線維芽細胞は死滅したのに対し、軟骨細胞は生存した。Wild typeマウスから培養した軟骨細胞は死滅した。マウス培養軟骨細胞からRNAを抽出してcDNAを用意レトロウイルス発現ベクターに組み込んだcDNAライブラリーを作成した。このライブラリーをβgcoトランスジェニックマウス由来線維芽細胞細胞に導入したところ、G418耐性のコロニーは得られなかった。そこで初期化因子(c-Myc, Klf4, 0ct3/4, Sox2)とSOX9、SOX5、SOX6のcDNAをレトロウイルスベクターに組み込んで発現ベクターを川意した。これらを線維芽細胞に導入し、細胞から蛋白を抽出し、western blot解析を行った。各初期化因子とSOX9の抗体を用いたところ、バンドを認めたため、発現ベクターが機能していることが判明した。初期化因子、SOX9と軟骨cDNAライブラリーを種々の割合で混合して、線維芽細胞に導入したところ、コロニーが出現した。このコロニーをピックアップし、クローニングした。クローニングした細胞はalcian blueに染まり、軟骨の表現型を持つことが示唆された。この細胞の解析を進めるために、細胞からRNAと蛋白を抽出した、本年度の研究により、Collla2-βgeoトランスジェニックマウスとレトロウイルス発現ベクターを組み合わせて用いることにより、線維芽細胞を軟骨細胞に誘導し得ることが示唆された.

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2008 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Smad7 Inhibits Chondrocyte Differentiation at Multiplesteps during Endochondral Bone Formation and Down-regula tes P38 MAPK Pathways.2008

    • 著者名/発表者名
      Iwai, T., Murai, J., Yoshikawa, H., Tsumaki, N
    • 雑誌名

      J. Biol. Chem. 283

      ページ: 27154-27164

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Insulation of the Ubiquitous Rxrb Promoter from the Cartilage-specific Adjacent Gene.2008

    • 著者名/発表者名
      Murai, J., Ikegami, D., Okamoto, M., Yoshikawa, H., Tsumaki, N.
    • 雑誌名

      J. Biol. Chem. 283

      ページ: 27677-27687

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Characteristics of fracture and related factors in patients with rheumatoid arthritis.2008

    • 著者名/発表者名
      Nampei, A., Hashimoto, J., Koyanagi, J., Ono, T., Hashimoto, H., Tsumaki, N., Tomita, T., Sugamoto, K., Nishimoto, N., 0chi, T., Yoshikawa, H.
    • 雑誌名

      Mod. Rheumatol. 18

      ページ: 170-176

    • 査読あり
  • [学会発表] Smad7 inhibits chondrocyte differentiation at multiplesteps dur ing endochondra1 bone formation.2008

    • 著者名/発表者名
      T. Iwai, J. Murai, K. Hiramatsu, D. Ikegami, M. Okamoto, H. Yoshikawa, N. Tsumaki
    • 学会等名
      7^<th> International Conference on Bone Morphogenetic Proteins
    • 発表場所
      Lake Tahoe, CA, USA
    • 年月日
      20080709-20080713
  • [備考]

    • URL

      http://www.med.osaka-u.ac.jp/pub/dbcb/homepage/index.html

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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