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2008 年度 実績報告書

プロサポシン由来ペプチドによる二分脊椎治療の試み

研究課題

研究課題/領域番号 19659380
研究機関愛媛大学

研究代表者

松田 正司  愛媛大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (40173843)

研究分担者 小林 直人  愛媛大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (50234836)
キーワード二分脊椎 / 動物モデル / 歩行異常 / プロサポシン / ヒヨコ
研究概要

二分脊椎は下肢の麻痺変形を原因とする歩行障害等が出生後に顕在化する重要な疾患である。二分脊椎症の病態は十分に解明されているとは言い難く、治寮法は確立していない。その一因として運動障害を示す適切な動物モデルはほぼ無であったことが考えられる。申請者の研究室では脊椎再開裂手術により歩行異常を示すモデルを世界で始めて開発しその病態解明を続けている。一方、プロサポシンに関しては共同研究者の佐野輝による世界に先駆けた研究に端を発し、虚血海馬、神経切断後脊髄運動神経の障害に対する治療効果を報告してきた。本研究は二分脊椎の病態を明らかにするとともにプロサポシン分子由来合成ペプチド(PS12)がニワトリの二分脊椎が治癒するか否かを明らかにすることが目的で有る。本研究の結果、歩行障害を起こす二分脊椎モデル動物において、二分脊椎様状態の脊髄で運動神経細胞の発生プロセスに異常が起こっている可能性をIslet-1疫染織により示した。正常ではIslet-1陽性ニューロンは初期に増加し5日にピークに達し、その後減少する。一方、二分脊椎ではこのようなピークは認められず、緩やかな減少を続けていく。発生初期と8日を見ると両群にはほとんど違いが無いように見えるが、5日前後における正常脊椎のIslet-1陽性ニューロンの急激な増減は重要な所見である。また、二分脊椎においては運動神経細胞とその突起以外にも異常が認められることを示した。さらに、PS12はニワトリ培養神経細胞に対し生存刺激作用を有し、PS12投与により二分脊椎の病態が一部軽減することを認めている。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] カイニン酸神経細胞障害によるプロサポシン動態2008

    • 著者名/発表者名
      武智浩子, 上松敬吾, 濱田文彦, 下川哲哉, 小林直人, 松田正司
    • 雑誌名

      愛媛医学 27

      ページ: 120-126

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Myasthenia gravis experimentally induced with muscle-specific kinase2008

    • 著者名/発表者名
      K Shigemoto, S Kubo, Chen J, N Hato, Y Abe, N Ueda, N Kobayashi, K Kameda, K Mominoki, A Miyazawa, A Ishigami, S Matsuda, N Maruyama
    • 雑誌名

      Annals New York Academy Scineces 1 1 3 2

      ページ: 93-98

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Expression patterns in alternative splicing forms of prosaposin mRNA in the rat facial nerve nucleus after facial nerve transection2008

    • 著者名/発表者名
      JiChen, S Saito, N Kobayashi, K Sato, T Terashita, T Shimokawa, K Mominoki, K Miyawaki, A Sano, S Matsuda
    • 雑誌名

      Neuroscience Res 60

      ページ: 82-94

    • 査読あり
  • [備考]

    • URL

      http://www.m.ehime-u.ac.jp/school/anatomyl/index.html

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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