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2007 年度 実績報告書

ヒト断端神経腫のプロテオミクス解析による神経因性疼痛の発症因子の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19659383
研究種目

萌芽研究

研究機関札幌医科大学

研究代表者

和田 卓郎  札幌医科大学, 医学部, 准教授 (00244369)

研究分担者 小海 康夫  札幌医科大学, 医学部, 教授 (20178239)
山下 敏彦  札幌医科大学, 医学部, 教授 (70244366)
佐々木 浩一  札幌医科大学, 医学部, 研究員 (10404641)
相木 比古乃  札幌医科大学, 医学部, 研究員 (10438004)
キーワード末梢神経 / 神経腫 / プロテオミクス / 疼痛 / 再生
研究概要

ヒト断端神経腫のプロテオミクスを行うにあたり、予備研究としてラット坐骨神経切断後の断端部のプロテオミクスを行い発現タンパクのプロファイルを作成した。
12週雌のSDラットの坐骨神経を大腿中央部で切断した。術後5日で近位と遠位断端各々1cmの神経摘出し、タンパク質を抽出した。可溶性と不可溶性タンパク質に分離し、不可溶性タンパク質はさらにドデシル硫酸ナトリウム(SDS)を添加し、可溶化をはかった。一次元電気泳動後、タンパク質が泳動した部分のゲルを全て切り出した。その後、トリプシンでのin gel digentionを行った。質量分析器(QSTAR:ESI-quadTOF)で得た情報を元に、データベース検索でタンパク質の同定を行った。正常坐骨神経を対照とした。
各4本の解析で常に発現がみられたタンパク質は正常神経が174個、切断近位が226個、遠位が342個であった。1度でも発現がみられたタンパク質を含めると正常が538個、近位が989個、遠位が988個であった。正常と切断近位では細胞骨格タンパク質が最も多く、遠位では核酸結合タンパク質が最も多くみられた。また、正常、切断近位、遠位いずれにも常に発現がみられたタンパク質は110個であり、細胞骨格タンパク質が最も多かった。切断後5日はシュワン細胞やマクロファージが最も増殖されている時期であるが、この時期に切断遠位部では核酸結合タンパク質が多くみられ、タンパク質合成が盛んにおこなわれていることが推察される。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 末梢神経損傷における発現タンパク質のプロテオミクス解析2007

    • 著者名/発表者名
      相木 比古乃
    • 雑誌名

      日本整形外科雑誌 第81巻

      ページ: S921

  • [雑誌論文] 当科における上肢CRPS患者の治療成績2007

    • 著者名/発表者名
      相木 比古乃
    • 雑誌名

      北海道整災外 48

      ページ: 45-48

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 分娩麻痺に対する神経再建術の経験2007

    • 著者名/発表者名
      和田卓郎
    • 雑誌名

      日本マイクロ会誌 20

      ページ: 439-442

    • 査読あり
  • [学会発表] 末梢神経損傷における発現タンパク質のプロテオミクス解析2007

    • 著者名/発表者名
      相木 比古乃
    • 学会等名
      日本整形外科学会基礎学術集会
    • 発表場所
      浜松市
    • 年月日
      2007-10-25

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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