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2008 年度 実績報告書

進行・再発前立腺癌に対するPSAペプチド癌ワクチン及び新規アジュバントの開発

研究課題

研究課題/領域番号 19659415
研究機関高知大学

研究代表者

飯山 達雄  高知大学, 教育研究部医療学系, 助教 (70380334)

キーワード前立腺癌 / PSA / ペプチド癌ワクチン
研究概要

これまで「能動学習プログラム」を用い、PSA遺伝子産物のアミノ酸配列の中でHLA-A*2402、HLA-A*0201、HLA-A*0206のMHC class Iへ結合する最適なPSAペプチドエピトープを推定した。これらのPSAペプチド投与により、前立腺癌患者の末梢血単核球(PBMC)でPSA特異的免疫応答が誘導され、in vitroで誘導されたPSA specific CD8+ cytotoxic T cellsにより、前立腺癌細胞が破壊されることを確認した。PSA specific CD8+ cytotoxic T cellsのpopulationを評価するTetramer assay用のtetramerの調整は現在も継続している。PSAペプチド癌ワクチン慮法としての効果を上げる改善点として、大阪大学微生物病研究所と共同で免疫賦活剤(アジュバント)の研究を行なっている。過去にThl誘導性細菌成分をアジュバントとしてマウスモデルに用い、OVA(卵白アルブミン)ペプチド特異的な免疫応答による腫瘍拒絶効果を大幅に改善させる結果を得た。今回これをPSAペプチドと併用し、特に百日咳菌体の細胞壁成分の一部をマウスへ投与することで、Thlタイプの免疫誘導が優先的に起こることが確認され、その結果PSA specific CD8+ cytotoxic T cellsが効率よく誘導された。in vivoで誘導された特異的CTLの数の比較やThlのサイトカインの比較では、過去頻用されるMontanide ISA51に比べ、ペプチド癌ワクチン療法でのアジュバントとしてより有用と考えられた。

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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