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2009 年度 実績報告書

腫瘍特異的増殖ウイルスを用いた婦人科癌細胞の生体内イメージングシステムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 19659420
研究機関金沢大学

研究代表者

京 哲  金沢大学, 医学系, 講師 (50272969)

キーワードテロメレース / hTERT / アデノウイルス / GFP / 癌診断
研究概要

我々は癌細胞に特異的に発現し不死化能を付与する酵素テロメレース(human telomerase reverse transcriptase(hTERT))のプロモーターをクローニングすることに成功した。このプロモーターはこれまで報告されてきたどのプロモーターよりも癌細胞特異性が高くかつ、強力であった。アデノウイルスの複製には自らのE1A,E1B遺伝子の発現を必要とするが、これらの遺伝子の上流にhTERTプロモーターを組み込むと、E1A,E1B遺伝子がテロメレース陽性の癌細胞でのみ発現し、癌細胞選択的にウイルスが複製する。このウイルスはTelomerase-specific Replication Adenovirus(TRAD)と呼ばれる。TRADの腫瘍特異性は治療や診断にも大いに利用できる可能性がある。我々はTRADにGFP遺伝子を組み込んだTRAD-GFPを開発した。このウイルスは癌細胞で複製した結果、GFP遺伝子が過剰発現することにより蛍光を発する。今回我々はマウスモデルを用いてTRAD-GFPを腫瘍に注入し、原発巣のみならず転移リンパ節、特にセンチネルリンパ節の癌細胞をvisualizeすること、さらには他の転移巣、播種病巣の蛍光の検出により術中の転移癌細胞の検出が可能であることを明らかにした。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Stathmin, a microtubule regulatory protein is associated with hypoxia-inducible factor-la levels in human endometrial and endothelial cells2009

    • 著者名/発表者名
      Yoshie M, Miyajima E, Kyo S, Tamura K.
    • 雑誌名

      Endocrinology 150

      ページ: 2413-2418

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Telomerase-Specific Virotheranostics for Human Head and Neck Cancer2009

    • 著者名/発表者名
      Kurihara Y, Kyo S, et al
    • 雑誌名

      Clin Cancer Res 15

      ページ: 2335-2343

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Activation of telomerase by human cytomegalovirus2009

    • 著者名/発表者名
      Straat K, Kyo S, et al.
    • 雑誌名

      J Natl Cancer Inst 101

      ページ: 488-497

    • 査読あり
  • [学会発表] The significance of CD133 expression as a potential marker of tumor initiation and proliferation in endometrial cancer cells2009

    • 著者名/発表者名
      Nakamura M, Kyo, S, et al
    • 学会等名
      American Association for Cancer Research meeting
    • 発表場所
      Denver, CO, USA
    • 年月日
      20090418-20090422

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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